1988年10月3日生まれ、スウェーデン出身。幼少期はスウェーデン王立バレエ学校に通いバレリーナを目指す。2010年に『ピュア 純潔』で長編映画デビューを果たし、ベルリン国際映画祭シューティングスター賞などを受賞。『アンナ・カレーニナ』(13年)で注目を集め、『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』(13/年)、『ガンズ&ゴールド』(14年)などに出演。『リリーのすべて』(16年)ではアカデミー賞助演女優賞を受賞。その他の主な出演作品は、『コードネームU.N.C.L.E』(15年)、『エクス・マキナ』(16年)、『ジェイソン・ボーン』(16年)、『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』(17年)など。
『ブルー・バイユー』アリシア・ヴィキャンデル インタビュー
国外追放処分を受けた男は愛する家族を守ることができるのか!?
初めて脚本を読んだ時の衝撃を観客にも感じてもらいたい
2021年カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた愛と感動の物語『ブルー・バイユー』が、2月11日より公開中だ。
韓国で生まれ、3歳の頃に養子としてアメリカに連れてこられたアントニオは、シングルマザーのキャシーと結婚し、娘ジェシーと3人で、貧しいながらも幸せに暮らしていた。ある日、些細なことで警官とトラブルを起こし逮捕されたアントニオは、30年以上前の養父母による手続きの不備で移民局へと連行され、国外追放命令を受けてしまう。
監督・脚本・主演を務めるのは、映画『トワイライト』シリーズで俳優として知られ、監督としても数々の賞を受賞している韓国系アメリカ人、ジャスティン・チョン。共演は、2015年『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。
移民と国外追放。警官による暴力と権力の乱用。家族の別離。文化的なアイデンティティー。苦境に陥ったアメリカのある家族の姿を描く本作には、これらの問題すべてと深く関係している。それにもかかわらず本作が観客にメッセージを押しつけるような作品にならなかったのは、チョン監督がこの企画に取り組むうえで抱いた共感の念と共に俳優陣の見事な演技のおかげだろう。
国外追放処分を受けた夫を支える妻キャシーを演じたヴィキャンデルにインタビューを行った。
・撮影のために猛特訓した成果! アリシア・ヴィキャンデルの歌声が切なく胸に響く
ヴィキャンデル:キャシーはリハビリの仕事をして、手術後の患者のケアをしています。若き母親でもあるキャシーには以前のパートナーとの子が一人いて、現在の夫との子を妊娠中なの。養子だった夫は異なる階級の出身だけど、互いの経験や異なる出自について尊重し合うことを楽しんでいるみたいです。彼はもっと衝動的で、瞬間瞬間を生きているように思います。
彼は面倒な事態に陥るけど、お茶目で快活な性格がすごく魅力的です。キャシーはそんな彼をすごく愛していて、同時に娘にも適した男性だと思ってます。彼は本当に素晴らしい父親だと思います。そんな彼に心動かされた彼女は、新たな家族を作ります。
ヴィキャンデル:ジャスティンは素晴らしい俳優で一緒に演技するのが楽しかったです。監督が俳優も兼任しているから、撮影現場で監督と俳優の間でコミュニケーションの必要がある時は、意思疎通が本当にスムーズなの。監督が俳優のことを詳細に渡って理解してるから、メッセージが相手にまっすぐに伝わります。
ヴィキャンデル:家族というテーマはとても普遍的なものだと思う。この作品では、アメリカだけでなく世界中の養子問題にも触れてる。書類手続きに不備があってどの国の市民権も得られず、家族や友だちのいる生まれ育った国から、突然、よそ者扱いを受けます。私が初めて脚本を読んだ時の衝撃を観客にも感じてもらいたいです。
ヴィキャンデル:私自身、この家族にまつわる物語に深く心を揺り動かされました。アメリカだけでなく、世界中にこれほど多くの養子がいるとは。彼らは自分の国から合法的に追い出されてしまう。生まれ育った国なのに信じることができないなんて。
ヴィキャンデル:個人的にもっとリサーチしたり、この問題に関する記事を読みました。まさか自分が生活する社会で、そんな事が起こりうるとは信じられなかったです。でも、それが現実だった。こういう物語は知る価値があります。作品に命を与えてくれたジャスティンと、他の関係者にも感謝してます。
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