1988年11月6日、アメリカ・アリゾナ州生まれ。04年にタレント発掘番組に出演し、女優としてのキャリアをスタート。10年『小悪魔はなぜモテる?!』に初主演し、第68回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネート。『アメイジング・スパイダーマン』シリーでヒロインを演じ注目を集め、2014年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で第87回アカデミー賞助演女優賞などにノミネート。16年の『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。
遺伝子の操作実験中の蜘蛛にかまれ、スパイダーマンとなった高校生ピーター・パーカーの活躍を映画板『アメイジング・スパイダーマン』は、スケールの大きなアクションと同時に、ピーターとヒロイン、グウェンとの恋のエピソードも見どころのひとつ。
ニューヨーク市警警部の娘であるグウェンは、活発で頭脳明晰な科学科の学生。そんなグウェンを演じたのは、秀作『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』(11年)に主演し、高い評価を得たエマ・ストーンだ。ストーンは、『アメイジング・スパイダーマン』出演をきっかけに主演のアンドリュー・ガーフィールドと恋に落ち、ニューヨークで生活を共にしているとも報じられている。
仕事もプライベートも順風満帆の23歳の実力派に話を聞いた。
ストーン:子どもの頃はコミックブックにはあまり興味がなくて。この作品に関わるようになってから、いろいろと知り、今ではすごく詳しくなりました。今までの(『スパイダーマン』関連の)映画はすべて見ましたしよ。
ストーン:ええ、そうなんです。彼は昔からずっと、熱心なスパイダーマン・ファンです。ピーター・パーカーのたどる旅路に、彼ほど惚れ込んでいる人はいないでしょう。彼の演技すべてが、きちんと考え抜かれたものです。彼はピーター・パーカーがどういう青年であるかということを熟考し、思いやりをもって臨んでいます。素晴らしいことですよね。普段の彼も、思慮深くて非常にひたむきな人です。
ストーン:スケールがどれほど大きくても、大事なことは、人々の心に響くストーリーを伝えようとすることなんです。それを、この作品を通じて学びました。確かにグリーンスクリーンを使った撮影は大変です。でも、大事なのはストーリー。スパイダーマンのストーリーは、数え切れないほど多くの人たちに勇気を与えてきた素晴らしいストーリーなんです。
ストーン:卒業生代表をつとめるほどの優等生です。長女で弟がいます。父親は警察署長をしていて、彼女は子どもの頃からずっと父親のことが大好きでした。多くの女の子にとって、父親は初恋の相手ですから。そして父親は娘のことを守ろうという気持ちが強く、彼女にも責任をもった行動をとるよう求めます。
ストーン:今回は誰も逆さまにはなっていません。ステキなのは、グウェンがキスする相手はスパイダーマンではなくピーターなんです。彼女はスパイダーマンではなく、まずピーターに恋をするんです。そして、彼の良き相談相手になる。彼がスパイダーマンであることを知っているのはグウェンだけで、スパイダーマンであることを知った上でピーターを愛しているというところが、私はとても気に入っています。
ストーン:最高でした! 監督は愛を信じているし、スパイダーマンの熱烈なファンです。今までとは違った角度からスパイダーマンのストーリーを語る人が、その2つの要素を併せ持っているというのは素晴らしいことです。本作にはこれまでと違う要素がたくさんあります。ピーターの恋人がグウェンであることもそうです。実際に10代の青年がこういう経験をしたらどうなるかということに対する監督の解釈はとても興味深いものでした。この作品では、セリフや人間関係がコミックブックのような感じがしないのですが、それも今までとは違うアングルになっている要因だと思います。
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