1951年9月25日生まれ、カリフォルニア州出身。『スター・ウォーズ』(77年)のルーク・スカイウォーカー役で映画デビューし一躍人気に。続編である『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(80年)、『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(83年)にも出演するが、その後の映画でのキャリアは低迷。一方、舞台俳優やアニメ声優、マンガのクリエイターとして成功をおさめている。
刑務所から出所した仲間を祝い、麗しい美女の上に寿司が並べられた女体盛りを前に会食をする男たち。だが、その真の目的は、なくなったダイヤのありかを探り出すこと。
それぞれに疑心を抱くなかで壮絶な殺し合いへと展開していく男たちの姿を描き、B級映画ファンの心をわしづかみにしたのが『SUSHI GIRL』だ。70年代ホラーの狂気とヴァイオレンスを彷彿とさせる作りで話題を呼んでいる。
この映画で女体盛りを囲む男の1人・クロウを演じているのは、『スター・ウォーズ』旧3部作のルーク・スカイウォーカー役で知られるマーク・ハミル。かつての初々しさをみじんも感じさせない不気味な悪役ぶりで怪演しているハミルに、本作の魅力について語ってもらった。
ハミル:僕が今まで経験したことのない領域であって、その領域に自分が入っていけるという部分に大きな魅力を感じたかな。今までやったことのないことに挑戦するのが好きなんだ。脚本を読んだとき、クエンティン・タランティーノ監督の『レザボアドッグス』を思い出したよ。犯罪をロマンティックに美化していない部分に魅かれたんだ。
ハミル:最初は、「これはひどい! この役を気持ちよく演じられるか分らないな」と思ったよ。僕は30年以上も歯科衛生士の妻と連れ添っているんだけど、劇中の歯を抜くシーンとかは耐えられなかったよ。
それから息子のグリフィンに脚本を読んでもらうと、「『レザボアドッグス』なんかに比べたら大したことない暴力だよ。心配するほどではないよ」って言われたんだ。娘にも「お父さんはいつも、ウディ・ハレルソンやフィリップ・シーモア・ホフマンが演じているような役を演じたいって言っているけど、この役がまさにそれよ。この役を受けなきゃ」って言われた。
それでもう一度脚本を読んでみようと思い、マーク・ハミルとは正反対のクロウ役になりきって脚本を読んでみた。サイコパスの人間の頭に入り切ってみると、脚本にのめり込めたよ。
ハミル:何か革新的なことをしたかったんだ。観客がクロウを見た途端、「この男はどっかイカれてる」と思ってほしかった。だから色々と考えて、ロングヘアにしてみたんだ。クロウの歳では、長くてグチャグチャの髪型は珍しいからね。20歳のサーファーだったら分るけどね。その髪型にして鏡を見たら、そこにいたのはマーク・ハミルではなくてクロウだったよ。
頭はグチャグチャのロングヘアーでスリーピースのスーツを着ていて、足元は子ども用みたいなテニスシューズを履いている。外見だけでも注意を引くし、何か嫌な感じだよね。
ハミル:悪役はとても挑発的で、普段の生活では決してできないことをできるから、その意味では悪役を演じるのは楽しいよ。この映画に出会えたのは運命だと思っているよ。悪役は僕の得意とする役ではないけど、自分の範囲外の役に挑戦するのは価値のあることだからね。
ハミル:女体盛りの女性を演じたコートニー・パームは、まさに家具とかその類いのものとして登場するんだ。こういう役は実はとても難しいんだ。コートニーはそれを見事にこなした。彼女はまさにギリシャ彫刻のようだったよ。
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