1986年6月27日生まれ、イギリスのイプスウィッチ出身。09年にロンドンの名門演劇学校、ロンドン・アカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマティック・アート(LAMDA)を卒業。イギリスのテレビシリーズなどを経て『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(11年)、『スノーホワイト』(12年)などの大作に抜擢され注目を集める。
『ハンガー・ゲーム2』サム・クラフリン&ジェフリー・ライト インタビュー
記録的大ヒット作の続編に新たに参加した注目俳優
アメリカ国内で4億ドル、全世界では7億ドルという驚異的な興行成績を記録した『ハンガー・ゲーム』。生き残りをかけたバトルを描いた作品の続編が、この『ハンガー・ゲーム2』だ。
若者たちを戦わせ、その様子をテレビ中継する独裁国家パネム。前作で過酷な戦いを勝ち残った少女カットニスの姿は、圧政に苦しむ国民たちの感動を誘う一方、絶対権力者・スノー大統領の怒りを買ってしまった。カットニスを抹殺するため、新たなルールでの戦いをしかけた大統領。一瞬たりとも気を許すことのできない戦いの行方は──?
前作の2倍となる160億円の巨費を投じて作られた『2』。このなかでハンガー・ゲームに参加することになる頭脳派フィニック・オデイルを演じたサム・クラフリンとビーティーを演じたジェフリー・ライトに話しを聞いた。
ライト:これ以上エキサイティングなことはないよ。確かにこれは大きな予算をかけたポップコーン映画で、そういったタイプのフィルムメイキングの恩恵を受けているけど、同時にとても古い、クラシックなストーリーテリングの恩恵も受けている。とても古典的な神話なんだ。(主人公)カットニスにとっての本質的な戦いは、世界共通のとても人間的なものなんだ。
ライト:原作がティーンエイジャー向けに書かれた小説だから、若い客層を意識しているんだと思う。でも僕は、この映画が若い観客と彼らの両親のイマジネーションをとらえるものであればいいなと思う。なぜなら、とても興味深い対話がそこから生まれる可能性があると思うんだ。それはとても健全なことだよ。
ライト:子どもたちと両親は、現実逃避のようで、あまり真剣じゃないように見えるこの映画を見に行く。でも、実際見ると、充実した映画的経験ができるし、また、戦争中の社会や世界に関連した疑問を持つことにもなる。劇中の社会では、政府の役割に疑惑があるんだ。
それはなにもアメリカに限ったことじゃない。それは世界共通の考えだよ。そういったことに疑問を抱くのはとても健全なことだ。こういったタイプの疑問を、若い人々に抱かせる映画というのは素晴らしいよ。
クラフリン:すでに確立された世界に入っていくのは、間違いなく怖いことだったよ。前作からの続投組はお互いのことをとてもよく知っている。だから、僕はこの世界に入っていくことに怯えていた。でも、本作の監督、フランシス(・ローレンス)はとてもオープンな人で、1作目で高くなったハードルをさらに高いものにしようとしていた。僕たち(新入組)は、みんなにとても歓迎してもらったよ。そしてフランシスは、この映画の仕事で、信じられないほど協力し合って作るという経験をさせてくれた。これまでの作品では撮影前では、監督と座ってしっかり話をするミーティングを持ったことは一度もなかったけれど、フランシスは僕と面と向かって様々な話し合いをしてくれた。彼は、本当にフレンドリーで、気取らない才能ある人で、彼の撮影の進め方にインスパイアされずにはいられなかったよ。そういう作品に関われてとても幸運だったと感じているんだ。
ライト:監督はこの映画で見事な仕事をしたと思う。彼の頭にははっきりしたビジョンがあり、彼はそれをみんなにはっきりと説明することができた。それも、同時に、次の2本の映画のプリプロダクションをやりながらね。本当にスペシャルなことだよ。
ライト:彼女は悪夢だよ。素晴らしい悪夢だよ。
クラフリン:そう、彼女は悪夢だね(笑)。いいや……彼女は若いけれど、この業界で新米の僕にとっては、素晴らしいお手本だ。彼女には素晴らしい魅力があり、とても美しい。とても地に足のついた少女で、信じていることのために戦う人だ。
ライト:そう、彼女は何をしても好ましい印象を与えるんだ。なぜなら、彼女には気取りといったものが一切ないからだ。同時にコメディアン並にひょうきんでおかしいんだ。
クラフリン:簡単なことは何もないよ。でも、僕はとてもとてもラッキーだと言うしかない。僕は、これらの役を探し求めていたわけじゃない。たまたまめぐって来て、他の多くの人たちのように、トライしてみて、幸運なことに役をもらえたんだ(笑)。でも、演劇学校を出て4年後に、こういうことになっているとはまったく予想していなかった。だから、今から5年後にどうなっているかは誰にもわからないよ。
ライト:僕は13歳のときから、ずっとフルタイムの仕事をしてきたんだ。新聞配達少年だったし、スーパーマーケットでも働いた。衣料品店でも働いたよ。演劇学校に行く前にね。演劇学校の授業料を払えるように。それはどんな役者でも同じだと思う。誰もが困難を経験すると思うしね。(うまくいくのが)すぐの人もあれば、なかなかめぐり逢えない人もいる。僕は、演劇学校を終えてすぐに幸運に恵まれたから、とてもラッキーだよ。前の仕事に戻らないといけないことはなかった。ずっと前進することができた。だから、幸運という言葉は、僕がよく使う言葉なんだ。僕のキャリアがここまでどうだったかを表現するには、それがベストの方法だと心底思うよ。でも、僕は一生懸命働いているよ。とても神経を集中するし、同時にとてもやる気がある。わからないけど(笑)。僕が話せるのはそれだけだよ。
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