1990年9月18日生まれ愛知県出身。2011年に俳優デビュー。映画やドラマ、舞台などに幅広く活躍中。近年の主な出演映画作に、『ストロボ・エッジ』(15年)、『ふきげんな過去』(16年)、『HiGH&LOW THE MOVIE』(16年)、『青空エール』(16年)、『闇金ウシジマくん Part3』(16年)など。舞台「宮本武蔵(完全版)」(16年)にも主演。その他、映画『闇金ドッグス5』(17年)、『破裏拳ポリマー』(17年)、『あゝ、荒野』(17年)など。
『リアル鬼ごっこ』『パズル』など、多くの作品が映像化されている人気作家、山田悠介の同名小説を映画化した『ライヴ』。しかし、本作はいわゆる普通の原作モノではない。監督・脚本は熱狂的なファンを持つ『ヌイグルマーZ』(14年)、『電人サボーガー』(11年)の井口昇で、本作では小説「ライヴ」がデスレースの攻略本として登場するのだ!
「原作モノ映画」の常識を超える『ライヴ』で初主演を飾る山田裕貴に単独インタビューを行った。
大ブームとなったNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でも独特の味を醸し出していた大野いとや、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13年)の森永悠希をはじめ、津田寛治、村杉蝉之介、志垣太郎と濃い共演陣に、クライマックスに待つさらに驚きのキャスティング。そんな本作のことはもとより、小学時代からの思い出まで多くを語り尽くしてくれた。
山田:「すっごく」って、溜めて言ってくださった方、初めてです(笑)。ありがとうございます。
山田:本当ですよね。こういう使い方があったのか!っていう。原作と全然違いますからね(笑)。僕も最初に原作を読んでいたので、台本を読んだときには、「あれ? おおおお〜!?」みたいな感じになりました(笑)。でも見た後に、もう1回原作を読もうっていう気分にもさせてくれる映画だと思います。
山田:オーディションでした。小説の直人は母親の病気をきっかけに自分の意思でレースに参加しますが、映画では母親が拉致されて、強制的にレースというか、デスレースがスタートしてしまうんです。映画のなかの直人のセリフに「主人公的要素ゼロ」というセリフが出てくるんですが、それが僕にぴったりだと思って。それでマネージャーさんに、「僕、この役取ってきます!」って宣言してオーディションに向かいました。
山田:はい。監督にも「山田くんはオーディションのときに1番素朴だったんだよね」って言われたんですけど、自分のなかでも運命めいたものと縁を感じていて。自分に近いからこそ、自分のままとは言わなくとも、キャラクターと捉えるよりは、田村直人ってどんな人間なんだろうなって。作品のなかでのバランスも考えつつ、友人を知る感覚のように、こんな人間なんだろうなというのを見つけていきました。人が嫌いとか、枠にはまれないとか言ってるんですが、あるシーンでは、「あなたは荒いけど、すごくいい人だから」って言われたりする。そういうのって、どこかで感じさせていないと、セリフが成立しなくなる。そういったところはすごく考えながらやりましたね。
山田:そうなんですよね。
山田:僕、本当に不思議なことに、言ったことが叶うことがあるんですよ。遡ること、小6の話からになってしまうんですけど、小6で埋めたタイムカプセルを、20歳のときに地元の友人が持ってきてくれたんです。開けてみたら、なかには海賊の宝の地図が書いてあって。その年に、僕、『海賊戦隊ゴーカイジャー』って作品が決まったんです。
それに高校のときの文化祭で、ヒーローモノをやったんです。そのとき、僕、役決めとか関わってなくて。朝、黒板を見たら、ブルーの役に決まってたんですよね(『海賊戦隊ゴーカイジャー』ではゴーカイブルーを演じた)。ほかにもいくつかそういう話があるんです。
山田:思っているだけでも、ですね。
山田:確か去年、ドラマ何本、映画何本とかって言ってて。思っているだけでもとは言いましたが、言葉にすることも多いので、言霊って本当にあるんだなというのは感じます。
山田:すっごい暗い役をやりたいです。なんか救いようねぇな、コイツ、くらいな(笑)。それこそ今度こそ、ちゃんとした殺人鬼とか。笑いながら言ってるとアヤシイですけど(笑)。
山田:やはり主演をつとめさせていただいたことですね。いつかはやりたいと思ってましたけど、こんなにも早く映画の主演をやらせてもらえるとは思ってもみなかったので。しかも山田悠介さんの原作ですし。『リアル鬼ごっこ』、見てたなぁとか思ったりして。
山田:はい! ものすごく。個性のある方たちばかりで。だから対照的に僕は普通でいようと。監督ともお話ししていたんですが、普通の子が普通に頑張るからいいんだと。その感覚でいようと。正直、周囲に引っ張られそうになったときもありましたけど(笑)。
山田:いくつもありますよ。僕、シリーズものの夢を見ていたことがあって。高校生くらいのときかな。すごくかっこいいバージョンのエイリアンと、僕が戦うんですよ。なぜかイギリスにいて、走って逃げるんですけど、最後とらえられて終わるんです。
山田:なんですかね。なぜかは分からないんですけど、定期的にシリーズで見ていて。イギリス編は、どこかの銀行みたいなところの扉の裏に隠れてたんですけど、開けられて捕まって終わり。で、起きるっていう。
2の舞台は実家の周りで。土地勘があるから、今回はイケるみたいに思ってるんですよ。でも最終的に捕まえられて終わって。で、3では、今度は絶対、やり返してやろうって思ってるんですよ。夢のなかなんですけどね。洋画に出てくるような、たくさんの薔薇に囲まれている館で、雷が鳴って雨が降ってて。窓の奥にいるエイリアンに、殴りかかるところで終わるっていう(笑)。
山田:はい、大好きです(笑)。 3のときもおもしろかったですね。またその夢!? 続きあんの? みたいな(笑)。
山田:最近はたくさん映画を見てたくさん勉強しなきゃって。自分の知識の少なさを痛感していて。なのでまずは知識を広げようと。だから映画を借りて見てますね。作品を見ることが好きっていうこともあるんですけど。
山田:僕個人の思いとしては、主演をやらせてもらったことを改めて実感しましたね。撮影しているときには意識しなかったですが、終わってみて、初めて感じた部分もありました。エンドロールで名前が1番上に出てくるというのは、やはりすごく嬉しかったです。このお仕事をやっていても、なかなかあることではないですし。
山田:血が出て笑うという経験は、初めて味わいました(笑)。
山田:そしてあんなに血まみれな感じの作品なのに、あれだけさわやかに終われるということにビックリしました。あのロングカット、僕はすごく好きですね。
山田:原作の山田悠介さんの世界観と、監督の井口昇さんの世界観が合体して、ものすごい映画が出来上がっております。血などもバッと出たりしていて、すごいデスレースものなんですが、ラストのさわやかさ、あの気持ちよさが、僕はとっても印象に残っています。ぜひその辺を注目していただきながら、見ていただけたらと思います。そして、この作品で山田裕貴を初めて知る方も、いままで応援してくれている方も、ぜひこれからも、山田裕貴をよろしくお願いします!
(text&photo 望月ふみ)
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