1947年10月24日生まれ、ミズーリ州出身。妻は元女優のフィービー・ケイツ。ジュリアード音楽院で演技を学んだ後、舞台俳優として活躍。『ソフィーの選択』(82年)で映画デビュー。『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(88年)でアカデミー賞助演男優賞を受賞。主な出演作は『デーヴ』(93年)、『アイス・ストーム』(97年)、『海辺の家』(01年)、『今宵、フィッツジェラルド劇場で』(06年)、『声をかくす人』(11年)など。
『ラスト・べガス』マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン インタビュー
4人揃ってオスカー像は6つ! 名優中の名優が語り合う“超一流”の理由とは?
とにかく豪華なキャスティングだ。マイケル・ダグラスにロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン──4人揃ってオスカー像の獲得数は6つ、アカデミー賞のノミネートは総計15回、出演作の興行総収入はおよそ1.6兆円!
そんな4人が演じるのは、幼なじみの4人組。仲間の1人が60代にして32歳の恋人との初めての結婚を決意し、独身最後のバチェラーパーティに集まったことから展開する笑いあり涙ありの友情物語が描かれていく。
名優同士の最高のアンサンブルを披露してくれた4人に、本作について語ってもらった。
クライン:笑えたよ。
ダグラス:観客以上に自分たちが楽しんでいたかもしれないな。みんな面識はあったけれど共演は初めてだったから、初日はお互いの出方を探るような感じだった。でもすぐに馴染んで互いに確信したよ。「楽しくなる」とね。ジョン・タートルトーブ監督はユーモアのセンスが素晴らしかったし、楽しみながら作ることができた。しかもデキがいいという珍しい作品だ。撮影が楽しくても駄作になることはあるからね。
フリーマン:楽しんで撮影できたのは何より監督のおかげだよ。本当に素晴らしい監督だ。ユーモアのセンスが卓越している。彼は我々の演技を楽しんでくれて、俳優陣にとっては観客でもあった。そして観客からいい反応が得られると、素晴らしい演技ができるんだよ。
フリーマン:少し違う気がするな。役に入り込むのが俳優の仕事だ。我々にとって、それは難しいことではないんだよ。
クライン:僕は常につるんでいるグループはいないね。集団で釣りに行ったり、ゴルフをすることはない。でも1対1なんかで個別には会ってるよ。今回の現場は監督がいい雰囲気を作り出してくれたから、我々は気楽に仲間を演じられた。でも、この4人の友だちは仲がいいだけじゃない。時には厳しいことも言い合うし、綺麗ごとを並べて馴れ合うだけの雰囲気に関係を委ねたりはしない。必要なら怒鳴り合うしね。監督の信頼があって、そんな演技もできたんだ。監督や共演者と信頼関係を築ければ奇跡も起きるんだ。
ダグラス:有名になる前の僕を知っている友だちがいる。大学時代に知り合った友だちや子どもの頃からの友だちだ。そういう仲間との友情は信頼できるものだよ。映画に出る前から僕を知っているからね。この映画に描かれるのもそういう昔からの友だちだ。幼なじみというやつだね。お互いの成長を見てきた仲間だよ。
デ・ニーロ:昔からの友人はいる。数は多くないが何人かはいるよ。幼なじみではないがね。10代の頃からの友人で今でも連絡を取り合うそういう仲間がいるよ。
フリーマン:みんな生粋の俳優だからだよ。
クライン:そうだね。僕たち4人ともそうだよ。俳優という仕事が好きで努力を続けている。この年になるまでね。才能もあるけど、仕事に対する情熱も重要だよ。
デ・ニーロ:僕たちはお互いを尊敬しているんだ。俳優としても人間としてもね。今回共演する以前にも共通の友人と一緒に食事をしたりしたよ。共演してこれまで以上にお互いを知ることができで良かった。年をとると友だちは増えにくい。今回はマイケルにモーガンやケヴィンとも共演する機会を得られた。せっかくこうして会えたんだし、友だちになりたいと思ったよ。新しい友だちができて最高だ。
ダグラス:演技の秘けつは反応だ。相手役の俳優がうまく演じればこっちもやりやすい。相手のセリフを聞き、反応すればいいんだ。名優との共演は楽だね。
フリーマン:これは友情の大切さを再認識できる映画だよ。人生の面白さにも気づかされるだろう。
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