1991年9月27日生まれ、東京都出身。2010年に日本テレビ『アイドルの穴〜日テレジェニックを探せ ! 〜』でデビュー。14年スタートの『仮面ライダードライブ』ヒロイン、詩島霧子役でブレーク。その後もドラマ、舞台、映画など幅広く活躍している。現在、雑誌「MORE」の専属モデルとしても活躍中。
「ゾンビ屋れい子」などで知られる鬼才・三家本礼の同名コミックを実写映画化したハチャメチャな次世代エンターテインメント『血まみれスケバンチェーンソー』。解体屋の娘に生まれ、天涯孤独に生きる無頼派スケバンの鋸村ギーコに、マッドサイエンティストとして学校を支配する同級生・碧井ネロの刺客たちが襲いかかる!
げたを履き鳴らし、ふんどし姿でチェーンソーを振り回すギーコにふんするのは、『仮面ライダードライブ』のヒロイン・詩島霧子役でブレークした内田理央。その強烈なビジュアルと、特報映像などで披露されたヤンキー演技は大きな話題を集めた。そこで今回、新境地ともいうべきスケバン役に挑んだ内田に撮影時を振り返ってもらった。
内田:そうなんです! ファンの方や周りの方からは衝撃的だと驚かれるんですけど、自分ではあまり自覚がなくて。むしろ皆さんが衝撃を受けているということに私が衝撃を受けています(笑)。タイトルを知らない方に、「次は主演で『血まみれスケバンチェーンソー』という映画なんだ」と言っただけで、「え? 何? うそ!」となって皆さん食いついてくださるので。やはり名前だけでインパクトがあるんだなと感じましたし。このふんどしのビジュアルが発表された時も、やはり皆さんビックリしてくださったのですが、それも意外で。わたしは普段、グラビアをやっていたりもするので、ふんどしということにこんなにも食いついてくださるというのがビックリしました。でも、きっと劇場に行ってくださればそれ以上に衝撃を受けることは間違いないと思うので、ぜひ見ていただきたいなと思っています。
内田:最初から予想を裏切ってやろうと思ったわけではないんですが、でも皆さんがビックリしてくださるのは快感でした。これからも皆さんの考えていないことをやりたいなと思いますし、いろいろとチャレンジしていきたいなと思います。
内田:最初にマンガをいただいたんですが、タイトルや設定にインパクトがあるなと思っていて。でも読んでみたらものすごく面白くて。でも、このマンガを実写化するという時に、「え、うそ! げた履くの!?」とか、「ふんどしをつけるの!?」といったことはあまり思わなくて。普通に素直にうれしくって、ただやりたいなと思いました。だからこの衣装を着ることに対しての抵抗なんかはあまりなかったかもしれないですね。
内田:撮影は真夏で。地方の廃校を使って撮っていたんですけど。とにかく暑くて日にちもあまりない、という過酷な状況でした。私自身、あまり余裕がなかったんです。とにかく朝から夜までアクションだったので、それだけに一点集中してやっていたという感じです。その中でも、皆さん個性豊かなキャラクターなので、なんかちょっと笑っちゃったりとか、血がすごいですね、みたいに話しかけたりして。過酷でしたけど、楽しい現場でした。
内田:もちろん目を覆いたくなるようなものは苦手ですけれど、かといって、まったく苦手というわけでもなくて。このマンガも、ものすごく面白くて楽しませていただいたので。この映画を試写で見た時に、意外とスプラッター映画だけど、ポップな内容だなという風に思いました。
内田:私、昔からオバケが出るようなホラーが本当に苦手で。今回はスプラッターだったからそこは全然大丈夫でしたけど、もしオバケが出てたらできなかったかもしれないです。今回も、地方の廃校に行ったんですけど、怖すぎてトイレにも1人で行けないという。撮影でお泊まりの日が1日だけあって。キャスト何人かで泊まったんですけど、1人ずつお部屋を用意していただいたのに、怖すぎて共演者の方たちと一緒に寝ました。ちょっと林間学校みたいで楽しかったです。
内田:かなりタイトでしたね。ちょうど仮面ライダーの最終話の頃と一緒の時期だったので、撮影はかなりハードでした。だから正直、あまり撮影時のことが思い出せないくらい。真夏の撮影だったので、一生懸命だったし、余裕がなかったなと思います。
内田:確かにそうかもしれないですね。でも、私自身、男子が好きそうな物が大好きなので、例えばゾンビを倒すギーコなんかも、カッコいいなと思いながらやりました。強い女の子に憧れがあるので、ギーコを演じられて嬉しかったです。
内田:全然ないです(笑)。私が持ってないものしかないですね。ギーコはスケバンなので、巻き舌だし、声のトーンも違います。そこが私と違う部分だったのでイメージに近づけるために何度も練習して、苦労しました。
内田:最初に本読みをした時も、監督から「もっと声を低く」と言われたので。とにかく声を低く。それから巻き舌は今までの人生でしたことがなかったので、少しでも不良の巻き舌の感覚に近づけるように、毎日、巻き舌の練習をしていました。ネットに巻き舌をする方法というものがあったので、それを見たらできるようになりました。
内田:中学校の頃は、ちょっぴり反抗期だったので、ちょっとワルの方がカッコいいなと思ったこともありましたけど、私自身は不良になる勇気もなく。真面目に過ごしました。ギーコのキャラクターは自分とは本当に真逆だったので、やってても楽かったし、ファンタジーなので、マンガから飛び出てくるような感覚で振り切れたと思います。
内田:私はアクションができると思われがちなんですが、体育は本当にできなくて。普段は本当に動けないんですよ。そんな私がアクションをやっていること自体、自分でも不思議です。映像の力と、アクション監督のお力をお借りして、やっとできているという感じなので。だからこだわるよりも前に、とにかく必死に、ケガがないように、ということをモットーにやっています。
内田:マンガではギーコがチェーンソーを振る姿がすごくカッコよかったので。そこは再現できたらいいなと思っていました。しかもチェーンソーの重さが4キロもありまして。普通に大変だったというのもあって.すごい顔でぶんまわしています。
内田:強い女の子に憧れを持っているし、大好きなので、普通にファンとしてうれしいというか。私もそういう方たちの活躍をすごく見たいなと思っているので、そんな方たちと私を一緒には全然考えられないです。でもアクションは大好きなので、もちろんお仕事をいただるのであれば頑張りたいという気持ちはたくさんあります。やはり本格的にやっている方はすごいなと思ってしまいますが、アクションの良さを伝えるという意味では私も頑張りたいなと思います。
(text&photo:壬生智裕)
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