1952年10月22日、アメリカ・ペンシルベニア州出身。17歳でニューヨークに移り、ブロードウェイの舞台や映画に端役として出演。その後、彼の舞台を見たロバート・アルトマンにスカウトされ、監督の『ナッシュビル』(75年)に出演。映画俳優としてのキャリアを本格的にスタートさせる。『眠れぬ夜のために』(84年)で初主演を果たし、『ザ・フライ』(86年)で注目を集めた。その後も『ジュラシック・パーク』(93年)、『インデペンデンス・デイ』(96年)など数々の話題作に出演する。96年には短編映画『Little Surprises』を監督し、アカデミー賞短編部門にノミネートされている。近年も『ウィークエンドはパリで』(13年)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(13年)、『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』(15年)でアクの強い個性を発揮している。そのほかの主な出演作は『ニューヨーカーの青い鳥』(86年)、『彼女がステキな理由(わけ)』(89年)、『キャッツ&ドッグス』(01年)、『17歳の処方箋』(02年)、『ライフ・アクアティック』(05年)、『恋とニュースのつくり方』(10年)など。
『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』ジェフ・ゴールドブラム インタビュー
20年の時を経て復活したメガヒット作続編の魅力を語る!
1996年7月4日──それは人類が恐るべき侵略者を撃退し、宇宙における独立を高らかに宣言した歴史的な記念日。30億人の尊い命を失った人類はその来る日に備え、エイリアンが地球上に残した宇宙船のテクノロジーを取り入れ、堅固な地球防衛システムを築き上げてきた。しかし、あの激闘から20年後の2016年7月、またもや地球に襲来した侵略者は、想像を絶する進化と巨大化を遂げていた。
“破壊王”の異名を持つローランド・エメリッヒ監督による96年の大ヒット作『インデペンデンス・デイ』の新章がついに完成。前作でワシントンD.C.、ニューヨーク、ロサンゼルスなどの上空をジャックした宇宙船は、本作ではアメリカ合衆国全土を覆うサイズへと巨大化し、世界の主要都市を容赦なく破壊し尽くしていく──。
前作で描かれた対エイリアン戦争では、敵のマザーシップへと潜入し、破壊作戦を成功に導いたデイビッドは本作にも登場。本作ではその功績が認められ、ESD(地球宇宙防衛)長官という重職に就き、地球防衛システムを築き上げたが、新たな危機に直面することになる。そんなパワーアップした新作『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』に再登板したジェフ・ゴールドブラムが本作プロモーションのために来日。インタビューに応じた。
ゴールドブラム:非常にラッキーだなと思うし、感謝もしている。しかも今回の『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』ではまたチャンスをもらえたからね。なんと言ってもエメリッヒ監督と一緒に仕事をするのはものすごく楽しいことなんだ。そのおかげでまた(前作にも出演していた)ビル・プルマンやジャド・ハーシュ、ブレント・スピナーといった人たちと仕事をすることができた。彼らは才能があるだけでなく、人間的にも心が優しいキャストたちなんで、彼らとの仕事は何物にも代えがたい。それは本当にうれしいひとときだった。
ゴールドブラム:そりゃ非常にワクワクしたし、ビックリもしたよ。キミの言う通り、『インデペンデンス・デイ』はあれ一作で完結しているものだから、続編にはならないと言っていたしね。でもあるとき、エメリッヒ監督と、プロデューサーのディーン・デヴリンから電話がかかってきて、「実は続編を作ろうと思っているんだけど、ディナーでも食べながら話をしていいかい?」と言ってきたんだよね。その時にいろいろとアイデアやストーリーを聞いて、非常に驚いたし、また同時にワクワクもした。
ゴールドブラム:演じる側から言うと、演技すること自体はそれほど変わらない。特にローランド・エメリッヒ監督というのは非常に楽しい人だからね。僕はいつだって学びたいと思っているし、今よりもより良くなりたいと思っているタイプの人間だ。だから彼と仕事をすると教わることも多いし、良かったと思っている。ただ、前回に比べてブルースクリーンを使った撮影が3倍くらいに増えているんで、何もないところで、あたかも物があるかのような振りをしなきゃいけなかったんだけど、ただ現場のモニターには、後で付け加えるもの、例えば宇宙船とかエイリアンなどが映し出されていたんで想像はしやすかったね。
ゴールドブラム:本当に驚いたよ! モニターでちょこちょこ見たりとか、脚本の説明を見たりはしていたけど、本当に全部出来上がったものを見て、ショットごとに全部素晴らしいと思った。たぶん世界でベストとなるCG会社と組んでいるんだけど、映画の最初のタイトルシーンからずっとすごいなと思っていたし、映画の撮影中は見えていなかったものが、ああいう風にできたんだと。最初から最後までずっと驚いていたんだ。
ゴールドブラム:劇中には、父が「前回よりはるかにデカいぞ!」と言うシーンがある。とにかく今回は驚くべきスケールアップを果たしているんだ。とにかく自分の理解を超える大きさなんだ。宇宙船の大きさも、都市と同じ大きさではなく、大西洋規模の巨大さになっているんだ。
ゴールドブラム:このようなスタイルは他でも見たことがないし、すごいアイデアだと思った。空中に吸い上げられた都市が、別の都市にぶつかっていくわけだから。これほどまでにすさまじい地球破壊は見たことがないね。このビジュアルはとにかく見てもらいたいね。
ゴールドブラム:もちろんリアム・ヘムズワースやマイカ・モンローとの仕事も最高だ。それからなんと言ってもシャルロット・ゲンズブールだね。彼女は本当にすばらしい女優でもあると同時に、すばらしいミュージシャンでもある。僕もピアノを弾いたりするんで、彼女とはすごく話が合ってね。一緒にいて本当に楽しかったよ。彼らは本当に偉大な人たちだよ。彼らは、クリエーティブで素晴らしい物を作り上げるために、自分の人生を、情熱的にささげているような人たちなんだ。僕はもう、ただただ彼らを尊敬するばかりだよ。
ゴールドブラム:『インデペンデンス・デイ』の後も、エメリッヒ監督との付き合いはずっと続いていた。本当にいい友人なんだ。彼の精神は楽しさであふれている。超人的な仕事をこなすリーダーとしての側面はもちろんのこと、彼は人生をとっても楽しんでいる。ユーモアのセンスも抜群だし、いつも笑顔でいる。彼は本当に素晴らしい人だよ。
(text&photo=壬生智裕)
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