1969年11月4日生まれ。アメリカ、テキサス州出身。俳優だけではなく、プロデューサー、監督としても活躍。『評決のとき』(96年)で大きく注目され、『アミスタッド』(97年)などに出演。『マジック・マイク』(12年)で高い評価を得て、『ダラス・バイヤーズクラブ』(13年)で実在したHIV患者を演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得。その他、『リンカーン弁護士』(11年)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13年)、『インターステラー』(14年)、『追憶の森』(15年)などに出演。
今から約150年前のアメリカに実在したヒーロー、ニュートン・ナイト。南北戦争が激化するなか、白人と黒人を率いて南軍に立ち向かった男だ
真の自由を求め、貧しい白人の脱走兵と農民たち、逃亡した黒人奴隷約500人で結成された反乱軍を率い、100万人に向かっていった男の姿を描いた映画『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』で主人公を演じているのはオスカー俳優のマシュー・マコノヒー。現在公開中の本作についてマコノヒーに語ってもらった。
マコノヒー:ストーリーそのものに意志があって生きているように感じたんだ。南北戦争が題材かどうかは関係なく、革命を起こした男について描いたすばらしい物語だったんだ。現代にも通じる話だから、映画化すべきだと思った
マコノヒー:ゲイリー(・ロス監督)と僕はニュートンの故郷と墓を訪ねたんだ。俳優として、実在した人物を演じるというのはときにその重圧を感じることがある。今回の場合は、物語が、僕だけでなく他の誰にも扱いきれないほどにすごすぎて、逆に心が軽くなったんだ。ニュートンについて学べば学ぶほど、彼が強さと併せ持つ明晰さや思いやり、その3つが調和してできた彼の屈強な優しさに僕はインスピレーションを受けて、よりやる気に満ちあふれるようになった
マコノヒー:もし南北戦争マニアなんだったら、きっとこの話にもっと興奮するだろうね。舞台となる時代は異なるけれども、今、僕たちが暮らすこの世界と密接につながっている。アメリカはまだ”再建”中だからね。
マコノヒー:ほとんどのシーンが屋外なんだ。これって幸せなことだよ。だってグリーンスクリーンじゃないから、いろんなことを想像して演じる必要がないんだ。大切なのは、自分を取り巻く状況。暑かったり寒かったり、蚊がいたり、水があったり、なんでもだ。そういうものが実際にあることが大切で、観客が求めていることでもある。
マコノヒー:何人かの友だちに、「お前は湿原と何か深いつながりがあるようだな」と言われたよ。確かに、僕は湿原のミステリアスな感じが好きなんだ。
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