1971年1月31日生まれ、韓国・ソウル出身。14歳で雑誌モデルとしてデビューしたのち、大学在学中に本格的に芸能活動を始める。ドラマ『お宅の夫はいかがですか』(93年)で女優デビューを果たすと、『インシャラ』(97年)で映画デビュー。その後、2003年にはドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で爆発的な人気を獲得し、国民的女優としての地位を確立する。主な出演作は、『JSA』(00年)や『親切なクムジャさん』(05年)など。2017年にはドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』に主演し、13年ぶりのドラマ復帰も果たしている。
『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』イ・ヨンエ インタビュー
14年ぶりにスクリーン復活! 母となって挑んだ意欲作
長い間待った甲斐があった作品と出会えた
これまでに幾度となく巻き起こっている韓流ドラマブームだが、そのひとつとして挙げられるのが2003年に大ヒットしたドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』。ドラマの人気とともに、主演を務めたイ・ヨンエも注目を集め、国民的女優と呼ばれるようにまでなる。しかし、2009年の結婚と2011年の出産を機に、一時は芸能活動を中断。多くのファンが復帰を待ち望んでいた。
そんななか、9月18日より公開の最新作『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』で、ヨンエがついにスクリーン復活。『親切なクムジャさん』以来、実に14年ぶりとなる。そこで、カムバックしたいまの心境や現場での様子などについて、語ってもらった。
ヨンエ:そんなに時間が経ったのかと思うと同時に、昨日のことのようにも感じますね。いまは万感の思いというか、うれしいです。
ヨンエ:大きく変わったことはありませんでしたが、一番新鮮だったのは、以前は徹夜での撮影が多かったのに、最近はそうじゃなくなったこと。でも、終了時間が守られるので、私としてはとても助かりました。
ヨンエ:緻密で完璧な演劇の台本を読んでいるようでした。もちろんジョンヨンの役柄も重要ですが、関わっていく村の人々みんなが主人公でもあるので、1人1人が本当にうまく演じてこそ成り立つ作品なんだろうなと。2017年にはドラマに出演したこともありましたが、思いがけず長期間、女優の仕事を休んでいた私にとって、この映画は長い間待った甲斐のある作品だと確信しました。本当に、久々に見てもらいたいと思える作品だと感じています。
ヨンエ:あえて共通点を挙げるなら、『親切なクムジャさん』も『ブリング・ミー・ホーム 尋ね人』も母性愛のある母親の役であること。でも大きな違いは、私が実生活でも母親になったことです。だからこそあらゆることを立体的に感じて表現することができたし、母親になったからこそ、とてもつらくもありました。『親切なクムジャさん』のように、「この作品が大きな転換点になるのではないか」とそんな期待と願いがいまはあります。
ヨンエ:私が気に入っているのは、スリラーでありながら、温かい感動もある部分。それから、いい人ばかりが出てくるわけではなく、無茶苦茶な人たちも出てくるところ。それが現実というものですよね。自分を振り返る余韻があることも、この作品を選んだ大きな理由のひとつです。
私は少し遅めに結婚して家庭を持ち、そして母親になったので、それに集中していたらあっという間に年月が経ってしまったように感じています。20代、30代は女優として自分のことだけを考えて生きていましたが、40代は家族と子供に集中する時間となりました。いまはそれが養分となり、こうしていい作品に巡りあうことできたのではと思っています。
現場の写真を見るだけで涙が出そうになる
ヨンエ:ユ・ジェミョンさんには、本当にびっくりしました。というのも、普段は穏やかな方なのに、現場ではまさに役柄そのものなんですから。「パク・ヘジュンさんやユ・ジェミョンさんとご一緒できて、私たちはなんて幸せなんだろう」と監督と2人で何度も言っていたほどでしたが、スタッフも優秀な方ばかりでした。
皆さんが私の復帰作だからと参加してくださったことは、本当に幸せなことだと思っています。ユ・ジェミョンさんは長いブランクを経てカメラの前に立った私の大きな力になってくださいましたし、受けてくださったらいいなと思っていたパク・ヘジュンさんも、快諾してくださってありがたかったですね。『毒戦 BELIEVER』の時とは180度違う役柄ですが、本当の夫のようで頼りがいがあり、大きな存在感を示してくださいました。映画をご覧いただければ、お分かりいただけると思います。
ヨンエ:そういう時もありましたが、共演者の方々や監督、スタッフの皆さんがひたむきに情熱をもって取り組んでくださる中で、つらいなんてとても言えませんよね。それに、メイクさん、美術監督さん、衣装監督さんなど『親切なクムジャさん』でご一緒した方々が今回も一緒だったんです。そんな厚い友愛に応えるためにも、一生懸命撮影に臨みました。編集で削除された部分もありますが、その時の現場写真を改めて見ると、涙が出そうになりますね。
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