Vo&G.すぅ(吉田菫)、Dr.ひなんちゅ(梅村妃奈子)、Ba.あいにゃん(山内あいな)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)の4名からなる原宿発のガールズバンド。2010年にバンドを結成したのち、2012年11月にシングル「Sweet Pop!」でメジャーデビューを果たす。その後、2015年にはガールズバンド史上最短で武道館単独公演を行い、翌年には横浜アリーナ公演、2016年からはアジア・アメリカを周るワールドツアーを開催した。デビュー5周年の記念日にはツアーファイナルとしてバンド初となる武道館2Days公演を成功させると、2018年に自身最多公演となる全国ツアーを行う。また、全国ラーメンチェーン「天下一品」にテーマソングを提供するだけでなく、イメージキャラクターも務めている。
『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』&『HERO DOCUMENTARY FILM』SILENT SIREN インタビュー
結成10周年!大人気ガールズバンドがスクリーンデビューを語る
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思い出深いシーンは「ほぼキスシーンだった」/すぅ
すぅ、ひなんちゅ、あいにゃん、ゆかるんの4名が集結し、通称“サイサイ”として親しまれているガールズバンドSILENT SIREN。LINE公式アカウントでは55万人を超える登録者数を抱えるなど、原宿の女子中高生を中心に絶大な人気を誇っている。
そんななか、バンド結成10周年を記念して、映画『もしもあたしたちがサイサイじゃなかったら。』&『HERO DOCUMENTARY FILM』でスクリーンデビューを果たすこととなった。初めての経験となった現場で感じたことやこれからに対する思いをメンバー全員に語ってもらった。
すぅ:これまではミュージックビデオでシチュエーションに合わせたお芝居しかしたことがなかったので、ちゃんとできるのかとにかく不安でした。
ひなんちゅ:もともとはLINE LIVEで配信するコンテンツとして作ったものだったので、まさかスクリーンに映るとは思ってもいなかったです。監督に出来上がったシーンをパソコンで見せてもらっただけでも、「こんな大きい画面でめっちゃ感動するね!」ってみんなで泣いたくらい。それがその何倍もある映画館のスクリーンに映るというのは、まだ想像できないですね。
ひなんちゅ:行くでしょ!
あいにゃん:みんなで行きたいです。
ゆかるん:行きたいね。恥ずかしいけど……。
すぅ:うん、行きたいね!
ひなんちゅ:4人じゃなかったら、絶対にできなかったんじゃないかな。
あいにゃん:準備期間も短かったのでプレッシャーもありましたけど、みんながいたからいいチーム力を出すことができました。確かに1人だったら、できなかったかも。
ゆかるん:そうだよね。でも、私が後から現場に入ったときには、みんながすごく慣れた感じで撮影してたのですごいなと思いました。
すぅ:いやいや、必死だったよ(笑)!
すぅ:セリフを覚えるだけじゃなくて、声のトーンや間の取り方が難しかったですね。あとは、ひなと向き合うシーンで、「ひなにどれだけ嫌われていても、私はひなが好きだよ」みたいなセリフがあって、リアルでは絶対に言えないようなことを言うのも大変でした。
ひなんちゅ:大事なシーンで、監督のこだわりもあったから何度も撮り直したしね。
すぅ:しかも、抱き合ったときに胸につけてたマイクに雑音が入ってしまってたみたいで、あとからアフレコもしました。静かな部屋のなかに1人で入って、「私はひなが好きだよ!」と何回も言わないといけなかったのがすごく難しかったです。
あいにゃん:私はビールを飲んでいるシーンですね。というのも、私はビールが大好きなんですが、今回は監督の許しを得て、なんと本物のビールを飲んでいます。あれは素の私が幸せを感じている瞬間でしたね(笑)。
ひなんちゅ:私はさっきすぅが話していたシーンで、バンドを組もうと誘われるところです。あのときはまだあいにゃんとゆかるんが現場に入ってなくて、すぅと2人だけでしたし、普段では絶対にないシチュエーションだったので、緊張しました。目と目を見て話すだけでも恥ずかしいのに、キスシーンに近いくらいの距離でしたから。
すぅ:ほぼキスシーンだったね。
ひなんちゅ:そのときに、「もし相手が男性だったら絶対に無理だな」とは思いました(笑)。
すぅ:好きなシーンはいっぱいあるんですけど、最後にメンバーがステージに揃うかどうかとカウントダウンする場面かな。あいにゃんが走ってくるんですけど、何回も撮ったので、あいにゃんが息切れしながらゆっくり走ってるのを見るのがツボでした(笑)。
あいにゃん:体育館が広かったので、体張ったよね。なので、あの息切れはリアルです。でも、一番感動するシーンだよね?
すぅ:うん、すごく好きなシーン。感動だったよね。
ゆかるん:私は親衛隊役のZero PLANETのみんなを椅子にするところです。
すぅ:あれは伝説だよね。実際、日頃からやってるし……。
ゆかるん:そうなんですよ。って、やめてよ(笑)! あれはひじ掛けも背もたれも椅子の部分も、全部親衛隊が体で作ってくれています。ただ、どうしても椅子の役割をしている(髙橋)祐理くんだけに私の体重が全部かかってしまったので、「全然大丈夫です」と言ってはくれたんですが、地面についている片足になるべく自分の体重を乗せるようにしました。最初は申し訳ない感じでやってたんですけど、リハーサルを含めて何度もしているうちに、だんだん慣れてきちゃってましたけどね(笑)。
あいにゃん:私がバンドを組んだのは、ちょうど大学3年生の就活の時期だったので、もしひなに誘ってもらっていなかったら、普通に就職していたのかな。そのときは、ざっくりとデザインの仕事がしたいと思っていただけで、明確な夢はなかったので、サイサイに救われました。
ひなんちゅ:私は育ったインドネシア、もしくはニューヨークかロンドンに行って何かの仕事をしていたと思います。
すぅ:私は高校生のときに上京してバンドを始めたんですけど、当時は美容師になれたらいいなみたいなことを思っていた記憶はありますね。
ゆかるん:私は小さいときに、22歳で結婚して、24歳で2人子どもがいるとものだと想像していたので、多分結婚して主婦になっていたと思います。
すぅ:基本的にはすごく仲良しで、4人のバランスがいいというのは大きいですね。もちろん、ぶつかるときもありますし、今日はこの人が調子悪いかなというのを感じることもありますけど、そうやって雰囲気を読み取りながら、ちゃんと話し合うことができたのも続けてこられた秘訣です。最近は大人になったのか干渉しすぎないくらいのいい距離感を保っていますが、それは信頼し合っているからこそでもありますね。
あいにゃん:映画の冒頭みたいに、あそこまでピリッとした空気になったことはないよね?
すぅ:でも、結構前にあいにゃんが3日連続で遅刻したことがあって、そのときはさすがに誰かが怒ってたことはあったかな。
あいにゃん:3日も連続で!? 私、最低だね(笑)。
ひなんちゅ:新幹線に乗り遅れたことがあったのと、あとはあいにゃんの母校の学園祭ライブなのに、あいにゃんが寝坊してリハ時間のギリギリに来たときはピリッとした感じだったよね。
あいにゃん:遅れないように、わざわざ近くの実家に泊まって、飲んでもなかったんだけど……。でも、確かにゆかるんから「仕事なんだからちゃんとしよう」って怒られたのは覚えてるかな。じゃあ、あれがバンドの危機だったってこと?
ゆかるん:そういえば、何回か遅れてくることがあって、あいにゃんに言ったかも。
あいにゃん:たくさん迷惑も掛けましたが、いまは大人になりました(笑)!
ひなんちゅ:でも、そういうことを誰かが言わないとずっとできないままになっちゃうし、スタッフさんも増えていくなかで、バンドとして悪い印象にならないためにも、それぞれが言い合うことはありますね。ときには傷つくこともありますが、それがないとよくならないので、大事なことだと感じています。
すぅ:ありすぎるから、選ぶのは難しいかな。
ひなんちゅ:楽器も個性も違う4人が1つでいないといけないというのは、大変なときもありますけど、ライブでは1人でも欠けたらダメだと思うし、自分がつらいときには支えてくれて、元気をくれるのがサイサイ。本当にバランスがいいメンバーだと感じています。
毎日が楽しくて、それが繋がっていって10年になれば/ひなんちゅ
あいにゃん:10年後も、お祭り騒ぎで“お祝いイヤー”みたいな感じで盛り上がっていたらいいなと思います。あと、その頃にはメンバーの誰かが結婚して、子どももいるかもしれないですけど、女性としての幸せもお互いに願っているメンバーなので、自由で楽しく音楽ができていたらいいですね。
ひなんちゅ:10年後にこうなっていたいというよりも、毎日が楽しくて、それが繋がっていって10年になればいいなと思っているので、これからも楽しくいきたいです。
すぅ:ガールズバンドは消費期限が短いと思われがちなので、それを覆したいです。いくつになっても好きなことをやって楽しんでいたいですし、結婚して子どもがいてもバンドはできるというのを体現できたらいいですね。
ゆかるん:いまは全然想像できないんですけど、きっとその頃も10年はあっという間だったなと思っている気がします。だからこそ、毎日を大事に積み重ねていって、いい10年後を迎えられていたらいいなと思っています。
あいにゃん:今回はみんなでがんばって演技を覚えましたし、素晴らしい脚本を書いていただいたおかげで素敵な作品ができました。この映画をきっかけに、サイサイを知ってくださる方がもっと増えたらうれしいので、ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです。
(text:志村昌美/photo:小川拓洋)
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