2000年1月30日生まれ。茨城県出身。高校生のときにInstagramで「イケメン高校生」として話題となり、スカウトされる。その後、モデルを中心にドラマや映画『LAPSE~失敗人間ヒトシジュニア~』(19年)、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20年)、『NO CALL NO LIFE』(21年)などに出演を経て、「機界戦隊ゼンカイジャー」の主人公・五色田介人に抜擢。2021年の3月から1年にわたって出演する。
『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』駒木根葵汰インタビュー
スーパー戦隊に抜擢! Wアニバーサリー作品の裏側を語る
「まぜるな危険」くらいの衝撃がある豪華さに驚きました
若手俳優の登竜門として大きな注目を集めているものといえば、特撮作品への出演。なかでも『仮面ライダー』と『スーパー戦隊』は、子どもだけに留まらない幅広い人気を獲得している。そんななか、2021年3月からスタートした「機界戦隊ゼンカイジャー」で主人公の五色田介人を務めているのは、駒木根葵汰。Instagramでスカウトされてデビューを果たしたという異色の経歴でも話題となっている注目の若手俳優だ。
今回メインキャストを務めたのは、仮面ライダー50周年とスーパー戦隊45作品というWアニバーサリーを記念して製作された映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』。そこで、撮影の舞台裏やヒーローとしての苦労、そして今後挑戦したいことなどについて語ってもらった。
・爆破シーンでは、燃えちゃうんじゃないかというくらいに熱風が/内藤秀一郎インタビュー
駒木根:まずは、『仮面ライダー』と『スーパー戦隊』の両方にとって記念すべき作品に出られることになってうれしかったです。今回は、大きなものになる予感があったので、いままでにはない新しいものにしたいと思いました。
駒木根:僕は、『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い! オール戦隊大集会!!』のときでさえかなり豪華で驚いていましたが、その衝撃をさらに10段階くらい超えてきた感じでしたね(笑)。想像を超えた豪華な作品になっていますので、早くみなさんにも見ていただきたいです。
駒木根:まずは、ヒーローたちが全員出てくるところです。前作でスーパー戦隊のレッドは大集結していますが、今回はそこに仮面ライダーも加わるので、もう「まぜるな危険」くらいの衝撃かなと(笑)。昔の世代から自分がいままで見て憧れてきたヒーローたちが揃うなか、自分が先頭に立っているという事実がすごく感慨深かったです。ヒーローたちの誕生秘話や生きてきた経緯などについて改めて振り返るなかで、ゼンカイジャーとして過ごす時間が残り半分となってきたのでしっかりと気を引き締めて行こうと考えるきっかけにもなりました。
駒木根:『仮面ライダーセイバー』の内藤(秀一郎)くんと一緒に掛け声を言うシーンでは、テンポや呼吸を合わせるのが難しかったですね。いままでの掛け声は自分ひとりだけで言うことが多かっただけに、合わせるのが意外と大変で、何度かやり直しました。
駒木根:アドリブで演じるところがあったのですが、そこでは自分から積極的に意見を言うようにしました。あとは、しっかりと五色田介人という役を出せるように意識して演じています。
駒木根:仮面ライダーのみなさんが目の前で「変身!」としているのを見ることができたのは、いちファンとしては感極まってしまいました(笑)。あとは、ゼンカイジャーのアクション監督である福沢(博文)監督や補助の方々が撮影機材を持って走り回っていたので、僕も一緒に運んだりしたのが楽しかったです。
駒木根:同世代が多かったので、気負うことなくみんなとフランクに話し合うことができました。撮影現場に行くバスのなかでも、仮面ライダーのみなさんと一緒になったときは、すごく盛り上がって、色々語り合いました。最初から壁を感じることなく、本当に楽しかったです。
駒木根:もちろん、自分がやっているゼンカイジャーに愛着はありますが、「あ!あのキャラクターがいる!」って気になってしまって……。先頭に立たなければいけないのに、つい後ろばかりを見てしまうことがありました(笑)。
駒木根:演じているときだけではなく、ほかの現場に行ったときも、街にいるときも、「ゼンカイジャーの介人くんですよね?」と言われることがあるので、私生活でも僕はヒーローなんだと感じることはあります。それを1年間続けるということの大変さは身に染みていますが、だからこそゼンカイジャーの一員として、しっかりとこの作品とともに成長していきたいとと思うようになりました。
駒木根:大変なことは多いですが、それ以上にいまの現場を楽しんでいる気持ちのほうが強いので、決して苦ではないです。実際、ヒーローだと言ってもらえるのは、すごくうれしいことですから。ただ、同時にヒーローとしての責任も感じています。
次は制服を着て、胸キュンの青春ラブストーリーに出たい
駒木根:ゼンカイジャーの撮影を通して、ヒーローの見方が昔とは変わってきたと思います。表に出ているヒーローは自分なので、自分ばかりが注目されがちですが、実際は変身したあとのスーツアクターさんや声優さんといったいろんな方々がいて初めて出来上がっているものだと感じています。なので、僕にとってのヒーローは、歴代の作品に携わり、ヒーローを支えてくれているスタッフさんたちだと思っています。
駒木根:実はあまりないんです(笑)。ウキウキワクワクする楽しさとか、「やってやるぞ!」みたいな気持ちのほうが大きいので、プレッシャーを感じている暇がないからかもしれません。時々、家に帰ってひとりになってから襲ってくるものがありますが、それはプレッシャーというよりも、できなかったことに対する悔しさのほうが強いと思います。
駒木根:昔は学校の舞台上でスピーチをするときとか、いろんなことに緊張していたと思います。そのなかで変わったことといえば、自分にも周りにも期待せず、等身大の自分でいようと意識するようになったこと。今の自分にできることはこれだと思ったら、それをしっかりとみなさんに見せられるようにしたいと考えるようになりました。そのなかで少しずつ改善点を見つけ、ひとつずつクリアしながら成長していくように心がけているので、そういう過程を経て、どんどん緊張しない性格になったのかなと思います。
駒木根:オーディションは受かるよりも落ちることのほうが多いですし、失敗することもあったので、自分にも周りにも期待することを一度やめてみたんです。その結果、ゼンカイジャーのオーディションでは、自分を背伸びして見せることなく、思ったことだけをありのままに話せたので、それがいい結果に繋がったのかなと考えています。
駒木根:手ごたえというか、僕が一番しゃべってるなとは思いました。僕も以前は、周りのみなさんと同じようにガチガチでしたが、今回はなぜか緊張せずフランクに話ができたんです。オーディション自体をすごく楽しめたので、結果、受かって驚いています。
駒木根:料理をしていて、ピーラーや包丁を使うときは緊張しますね。僕は仕事よりも、私生活のほうが緊張しやすい性格かもしれないです(笑)。
駒木根:そういうのも全然ないですね。それよりはワクワクという感じです。ただ、すごくビビりなところがあるので、特撮の醍醐味でもある爆破のシーンは爆音なので怖いですね。あと、虫も苦手です(笑)。
駒木根:これまでのヒーロー出身の先輩は素晴らしい方が多いです。実はまだそこまで先のことは考えられなくて。今はゼンカイジャーを演じることを大事にしようと思っています。
駒木根:胸キュンのラブストーリーです(笑)。スーパー戦隊は子どもたちにとっては、ひとつの青春だと思いますが、僕にとって身近な青春といえば、高校生ならではのドキドキハラハラのラブストーリー。ずっと憧れでもあったので、そういう作品に挑戦したいと思っています
駒木根:はい!ぜひお願いします(笑)。学ランも中学のときしか着ていないので、着られるうちに着たいです。
駒木根:まず人間ドラマやアクションの作品を見て、そのあとにキュンキュンする作品を見て清々しい気持ちで終えるのが、自分のなかのルーティンになっています。
駒木根:ご飯を作ったり、銭湯やサウナに行ったり、あとは映画やドラマを見たりすることですね。以前は役を引きずることもありましたが、最近は自分のペースでリラックスできるようになりました。仕事のあとはお風呂に入って、すぐに寝てしまうほうですが、たまに奮発しておいしいご飯を食べるのがご褒美です。
駒木根:僕にとってのモチベーションは、“明日”です。次の日にどんな撮影が控えているかということを考えることが今の原動力ですね。あとは、見てくださる方の応援や感想も僕にとって支えになっています。
駒木根:今回の映画は、いつものゼンカイジャーにはない展開もありましたが、そんななかでもゼンカイジャーらしさを自分なりに出せたと思っています。声優のみなさんとアフレコをがんばりましたし、ライダーのみなさんとも力を合わせて演じました。Wアニバーサリーにふさわしい作品になっていると思いますので、ぜひ劇場で見て驚いていただきたいです。
(text:志村昌美/photo:小川拓洋)
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