ソル・ギョング、採れたてのタコの味に思わず…!?『茲山魚譜-チャサンオボ-』本編映像

#ソル・ギョング #チャサンオボ #ピョン・ヨハン #映画 #時代劇 #茲山魚譜 #韓国 #韓国映画 #食 2021.10.19

水墨画のように美しいモノクロ映像で描かれる不思議な縁で結ばれた師弟関係

第57回百想芸術大賞で大賞を受賞し、先日発表された第30回釜日映画賞で最優秀監督賞を受賞した韓国映画『茲山魚譜–チャサンオボ–』が11月19日より全国で公開される。この度、本編映像の一部が公開された。

本作は、韓国で有名な海洋生物学書である「茲山魚譜」（チャサンオボ）に記された史実を基に師弟関係の行く末を描いた感動ドラマ。

キリスト教が迫害されていた19世紀初頭の朝鮮時代。熱心な教徒だった天才学者・丁若銓（チョン・ヤクチョン）は最果ての島に流刑になる。しかしそこには、豊かな海と自然、そして素朴な人々との出会いがあった。次第に海の生物たちの魅力にとりつかれ、庶民のための”海洋学書”を書き記したい欲望が生まれていく。そして島民の誰より海の生物に詳しい若き漁夫・昌大（チャンデ）と出会い、やがて2人は互いに師となり友となるのだったが…。

今回公開されたのは、漁夫の昌大が、療養している丁若銓を見舞い、大きなタコを採ってきて、若銓がそのタコを食べるシーン。何も口にする気の起きない若銓が、「三口だけ」と言われ、採れたてのタコの入った料理を口にすると、「採れたてのタコはこんな味なのか…」と驚く。本作は全編モノクロで撮影されており、色などはわからないにもかかわらず、見ているこちらまで食欲が湧いてきそうな名演技だ。

主人公の丁若銓を演じるのは、韓国映画界きっての実力派俳優ソル・ギョング。意外にもキャリア初の時代劇出演となるが、どんな過酷な状況下でも持ち前の好奇心と知識欲を忘れない天才学者を、時に絶妙なユーモアも交えながら圧巻の演技力で魅せる。その瞳に限りない学問への欲求と野心をみなぎらせる昌大は、ドラマ『ミセン－未生－』、『六龍が飛ぶ』、『ミスター・サンシャイン』などで一躍人気者になり、かつて“自主映画のスター”とも言われたピョン・ヨハンが演じる。

水墨画のように美しいモノクロ映像と共に、不思議な縁で結ばれた師弟関係を演じる2人の演技に注目だ。また、タコ以外にどのような魚や魚料理が登場するのかも楽しみにしたい。

『茲山魚譜–チャサンオボ–』は11月19日より全国公開。