11月1日、日中国交正常化50周年を記念した新作映画『安魂』の予告編が解禁された。死に別れた息子を思う父親の姿が繊細に描かれている。
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中国河南省開封市の美しい街並みを映像化!
本作は、周大新の同名小説を実写映画化。『火垂るの墓』(08年)の日向寺太郎が監督、第50回カンヌ映画祭でグランプリにあたるパルム・ドール賞を受賞した映画『うなぎ』(97年)にたずさわった冨川元文が脚本を務める。
わが子に先立たれた喪失感と後悔の念を抱え、息子が生きた証を探し求める父がその先に見つけたものとは…。社会的名誉も地位も手に入れた著名な作家の唐大道。彼は自ら選んだ道こそが最も正しい道だと信じて疑わない独善的な人間であった。それは、愛する息子・英健に対しても同じで、息子の幸せのためだと恋人の張爽が農村出身という理由だけで別れさせた。
しかし、その絶対的な信念は、英健が29歳の若さでこの世を去ったとき崩れた。「父さんが好きなのは、自分の心の中の僕なんだ」という言葉を遺した英健。息子はどんな生き方を望んでいたのか…。まだ近くにいるはずだと様々な本を読みあさり息子の魂を探した。そんな中、英健と瓜ニつの劉力宏と出会い、息子の姿を重ね、たびたび彼のもとを訪れる大道。妻の瑞英は大道を制止するが、彼と会うことを止めることはできなかった。しかし、息子にもう一度会いたいと願う強い気持ちは一つの奇跡を起こすことに…、というストーリーが展開される。
西安、洛陽、南京、北京と並ぶ中国で最も古い都の一つである中国河南省開封(かいほう)市で撮影された本作。解禁された予告編は、開封の古い街並みの美しさとともに、先立たれた息子に「会いたい」と願う父と母の思いが身につまされる映像になっている。
『安魂』は、2022年1月15日〜1月28日に岩波ホールにて2週間特別先行上映、ほか全国順次ロードショー。
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