天才的音声分析官のキャリアと命をかけた危険な探求
『イヴ・サンローラン』(14年)で本国のみならず全世界で賞賛の声が上がった俊英ピエール・ニネが主演を務める『ブラックボックス:音声分析捜査』が、来年22年1月21日より全国公開される。それに先立ち予告編が公開された。
・音で謎を解決! 新進気鋭の仏俳優ピエール・ニネが音声分析官に『ブラックボックス:音声分析捜査』
ヨーロピアン航空の最新型機がアルプスで墜落し、乗客・乗務員316人全員の死亡が確認される。謎の失踪をとげた上司に代わり責任者として調査をまとめるよう任命されたマシューは、被害者の1人が夫に残した事故直前の留守電を聞いて、ブラックボックスの音と違うことに愕然とする。キャリアと命をかけたマチューの危険な探求が始まる……。
マチューには、『イヴ・サンローラン』でセザール賞を受賞した、美しさと繊細な表現力が光るピエール・ニネ。監督は『パーフェクトマン 完全犯罪』(15年)のヤン・ゴズラン。フィクションかリアルか、加速するスリルの中、音声分析官が暴く航空機業界の知られざる闇とは?
公開された予告編は、幕開けとともに緊張が走る。画面に浮かぶ「AM7:56 アルプス上空」の文字。その奥にあるオレンジ色の箱には黒字で「COCKPIT VOICE RECORDER DO NOT OPEN」と書かれている。つまりこの箱はブラックボックスだということがわかる。
不穏な音が飛び交う。叫び声? 誰かが呼びかける。
「ヨーロピアン24、応答せよ」
「降下してるようだ。問題が?」
「応答せよ」
返事がない。音が次第に騒がしくなる、その瞬間映像が切り替わる。ニネ演じる音声分析官のマチューが音の波形を凝視しながらその音声を注意深く聴き入っている。
そして「最新型航空機の原因不明の墜落事故」が発生したとナレーションが続く。乗客300名の生存が絶望的であることを告げるアナウンス。冒頭の不穏な音の結末がこの痛ましい大事故であるということがわかる。
墜落の真相解明に命じられた音声分析官マチュー。彼は音を聴くだけで、機体の故障か接触事故か、事件なら犯人の人物像まで割り出すことができる。今回も天才的な分析で事故の原因を「テロ」と結論づけようとするが……。
『ブラックボックス:音声分析捜査』は来年22年1月21日より全国公開される。
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