撮影のために猛特訓した成果！アリシア・ヴィキャンデルの歌声が切なく胸に響く

#アリシア・ヴィキャンデル #ジャスティン・チョン #ブルー・バイユー #リンダ・ロンシュタット #ロイ・オービソン #強制送還 #移民 2022.02.11

リンダ・ロンシュタットのカバーで知られる名曲「ブルー・バイユー

2021年カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた、愛と感動の物語『ブルー・バイユー』が、現在全国ロードショー中だ。今回、本編映像よりアリシア・ヴィキャンデル演じるキャシーが、映画タイトルにもなっている名曲「ブルー・バイユー」を歌唱するシーンの本編映像が公開された。

・2・11公開『ブルー・バイユー』ジャスティン・チョン監督インタビュー

監督・脚本・主演を務めるのは、映画『トワイライト』シリーズで俳優として知られ、監督としても数々の賞を受賞している韓国系アメリカ人のジャスティン・チョン。共演は、『リリーのすべて』（15年）でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。

韓国で生まれ、わずか3歳で遠くアメリカに養子に出された青年が、自身は知る由もない30年以上前の書類不備で、国外追放命令を受け、二度と戻れない危機に瀕したらどうするか？アメリカの移民政策で生じた法律の“すき間”に落とされてしまった彼は、愛する家族との暮らしを守れるのか。不器用な生き方しかできない男、大きな愛で支えようとする女、義父を失う不安を抱える少女。家族を襲う不幸に揺れ動く3人を美しい映像とともに力強く描く。

公開された本編映像では、アントニオの友人でベトナム移民のパーカーに招かれたホームパーティーで、司会者に指名されたキャシーが「ブルー・バイユー」を歌うシーンが切り取られている。

「悩み事があって元気をなくしてた。私はいつも独りぼっち。大切な人を残してきたの。あの青い入り江（ブルー・バイユー）に」。まるで強制送還の危機に瀕する自分たちの気持ちを代弁するような歌詞に思わず目を潤ませるキャシーと、そんな妻の姿を呆然と見つめているアントニオ。歌声が切なく胸に響くシーンとなっている。

映画タイトルにもなっている「ブルー・バイユー」は、1963年にロイ・オービソンが発表し、リンダ・ロンシュタットがカバーしたことで知られる名曲だ。ヴィキャンデルは、撮影のためにこの歌を猛特訓したらしく、現在はカラオケの新しい定番曲になっているという。

映画の完成後、偶然ハワイに居合わせた夫のマイケル・ファスベンダーとチョン監督とカラオケに行った際には、監督にこの曲を無理やり歌わせたという。「わあ、本当に難しいね！」という監督に対し、ヴィキャンデルが「そうよ、言ったでしょ！」と言い返したというエピソードも語られている。

『ブルー・バイユー』は、現在全国ロードショー中。