名声に隠されたオードリーの本当の姿を描く初の長編ドキュメンタリー映画『オードリー ・ヘプバーン』が5月6日より全国公開される。今回、本編映像が公開された。
・息子や孫、近親者たちが語る「オードリー・ヘップバーン」の名声に隠された一人の女性としての姿とは
「女優という仕事が私に特別なものをくれたとしたら、この声を残してくれたこと」
今回到着したのは、オードリーが生涯の使命として全精力を傾けたユニセフ親善大使としての活動を映し出した本編映像だ。
デビュー作『ローマの休日』(54年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞して以降、数々の名作に出演。銀幕の妖精として今なお世界中から愛される大スターとして世界へ羽ばたいたオードリー。しかし辛い幼少期を過ごした彼女が求めたのは、スターとしての成功ではなく、温かい家庭を築くことだった。愛する家族と共に穏やかな生活を送ることを望んだ彼女は、一度は女優業の第一線から距離を置くことに。
しかし晩年、オードリーはユニセフ親善大使として多くのメディアに露出し、世界中を飛び回って戦争と悪政の犠牲となった子どもたちの元に駆けつけることを決意。世界中の誰もが知る「オードリー・ヘプバーン」という名前を武器に、自分が表に出ることで飢えた子どもたちに世界の目が向けば本望と考え、ありったけの愛情を子どもたちに注いでいった。
公開された映像内でも、やせ細り弱りきった子どもに食事を与える慈愛に満ちた姿が映し出されており、こうしたユニセフ親善大使の活動についてオードリーは「あの苦しい時代が教えてくれた一番大切なことは、どんな悲惨な状況でも人は助け合えるということ。悲惨であればあるほど互いが必要になるの。女優という仕事が私に特別なものをくれたとしたら、この声を残してくれたこと。今も私に興味を持つ人が子どもたちのために役立てることができる」と明かしている。
そしてその言葉通り、彼女は残りの人生のすべてを子どもたちのために費やし、その惨状を世界に発信することを自らの使命とした。その姿を世界に届けることで“愛すること”の大切さを世界へと投げかけたのだ。
本作の公開に先駆けて映画を鑑賞した女優の酒井美紀は「人生で背負ったすべての運命を土台に、プライベートでは“普通”の生活を求め、全身全霊で人道支援に従事し、世界の子どもたちを愛情たっぷりに抱きしめ生き抜いた姿に心を打たれない人はいない」と明かすほか、俳優・モデルとして活躍する豊田エリーは「ありのままで生きることの美しさを教えてくれる」とコメント。
さらに、エッセイストの犬山紙子は「戦争を経験し、激しく傷ついた彼女は、その傷を愛に変えて世界の子どもたちに全てを捧げる。悲しいニュースが日々飛び込む今こそ目に焼き付けておきたい」と明かしている。
オードリーと同じ誕生日という縁のある伊藤沙莉からもコメントが到着。「より多くの方々に伝わってほしい」と映画を絶賛した。
そのほかもたくさんの著名人からオードリーの生き方に敬意と賛同を示すコメントが到着している。
多くの女性たちから支持されるオードリーの生き方が本編映像からも伝わってくる。スターの真の姿が描かれるドキュメンタリーの公開を楽しみに待ちたい。
『オードリー ・ヘプバーン』は5月6日より全国公開。
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