制作10年、撮影期間548日! 『七人の侍』と並び評されるチェコ映画最高傑作にして空前の超大作

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(C)1967 The Czech Film Fund and Národní filmový archiv, Prague

まるで中世に生きる人々の生活・人生を覗き見るような臨場感

チェコ・ヌーヴェルヴァーグの巨匠フランチシェク・ヴラーチル監督による1967年の映画『マルケータ・ラザロヴァー』が、7月2日より劇場公開される。今回、本作の予告編が解禁となった。

・チェコ映画史上最高傑作『マルケータ・ラザロヴァー』55年の時を経て日本初劇場公開!

13世紀ボヘミア王国を舞台に宗教と部族間の抗争に翻弄される少女マルケータを描いた本作は、制作におよそ10年、かつてない規模の予算をかけ極寒の山奥で生活しながら548日間にもわたる撮影を行った、2度と作ることのできない空前の超大作。アンドレイ・タルコフスキー監督『アンドレイ・ルブリョフ』(66年)、黒沢明監督『七人の侍』(54年)などと並び評され、1998年にはチェコの映画批評家とジャーナリストを対象にした世論調査で史上最高の映画に選出されている。

今回解禁となった予告編は、語り手が「昔話では人々の過去の愚行も語られる」と物語を暗示するところから始まる。『アマデウス』(84年)でアカデミー賞を受賞したテオドール・ピステックが担当した衣装や武器は、当時と同じ素材・方法で作成されており、まるで中世に生きる人々の生活・人生を覗き見るような臨場感が味わえる。

不穏に鳴り響く音楽を担当したのは、ヤン・シュヴァンクマイエル作品など多くの映画音楽を手がけ「チェコで最も有名な映画作曲家」と言われるズデニェク・リシュカ。

「定義不可能。映画の狂詩曲だ」(Slant Magazine)、「“過剰”という言葉の定義を塗り替えた」(New York Times)とのコメントの通り、まさに定義不能、綿密にして大胆、崇高で獰猛なエネルギーに満ちた映画体験を予感させる予告編に仕上がっている。

『マルケータ・ラザロヴァー』は7月2日より劇場公開される。