「夏のホラー秘宝まつり 2022」が映画祭史上最大規模の4都市・7劇場で同時開催
観客参加型のホラー映画祭「夏のホラー秘宝まつり 2022」が、8月12日より過去最大規模となる4都市(東京・名古屋・大阪・京都)・7劇場(キネカ大森、アップリンク吉祥寺、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマスコーレ、第七藝術劇場、シアターセブン、アップリンク京都)で同時開催される。東京では目玉作品となる『野獣死すべし』(80年)が、ヒューマントラストシネマ渋谷で単独上映されることが決定。これに先立ち息つく暇もないスリリングな予告編が解禁された。
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『野獣死すべし』は『サンゲリア』(79年)で大成功を収めたルチオ・フルチ監督が手がけたギャング映画だ。密輸組織が暗躍するナポリの港町を舞台に、麻薬組織に因縁を持つ密輸業者の男が復讐のために立ち上がる姿を描く。新旧犯罪組織の対抗という図式ながら、フルチ特有の人体破壊描写も光る快作である。フルチ自身もカメオ出演している。
解禁された予告編は、水面を駆け抜ける数隻のボートと、それを双眼鏡で注視する男たちの登場で幕を開ける。霧の中から現れ、密輸の合言葉を口にする男ルカが本作の主人公だ。
さらにルカが美しい妻と争うシーンに続き、何者かに密告され密輸から撤退を余儀なくされる一幕が描かれる。裏切者はいったい誰なのか? 疑念と焦りから仲間の真意をあぶり出そうと躍起になる男たちの姿など、物語の核になる要素が映し出されていく。
中盤以降は教会や競馬場など人が集まる場所で銃撃事件が勃発する。家族同様に思っている仲間の死、仕事に対する矜持と直面している厳しい現実、そこに急浮上する利権争い…。溜まりに溜まった男たちのフラストレーションは、やがてド派手なアクションへと昇華される。もちろん、フルチ監督の真骨頂である肉片飛び散る人体破壊描写も健在だ。
「夏のホラー秘宝まつり 2022」は、8月12日より4都市・7劇場で同時開催される。
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