韓国映画界のトップスターであるソン・ガンホとイ・ビョンホンが豪華共演を果たしたフライトパニック超大作『非常宣言』より、本編&メイキング映像を紹介する。
・ソン・ガンホとイ・ビョンホンが“地上”と“上空”で愛する人を救うために奮闘!
樋口真嗣監督も「神に翻弄される二時間二十一分」と興奮のコメント
本作は、韓国映画界を牽引する大物俳優ソン・ガンホとイ・ビョンホンが、地上と上空でそれぞれが愛する人のために奮闘する姿を描いた航空パニック作品。
公開されている本編映像は、操縦不能になった飛行機が墜落していくシーンを収めたものだ。犯人によって撒かれたウイルスは機内に蔓延し、ついに操縦士が感染! そして操縦不能となった機体は地上に向かって急降下していく。
旋回しながら落ちていく機内では、悲鳴が響き渡る中、天井に打ちつけられる乗客たち。機体の高度は下がり続け、着々と地上へと近づいて行く。このままKI501便の乗客たちは”墜落”の運命を辿ってしまうのか…!?
その墜落シーンの撮影の裏側を映し出した貴重なメイキング映像も公開されている。「観客が映画を観ながら『この飛行機、ニセモノだ』と感じないように、リアリティに重点を置いた」と語るハン・ジェリム監督は、この墜落シーンの撮影においてなんと本物の飛行機を使ってセットを作り上げた。
実際の旅客機の機体に回転台を搭載した電動装置を設置し、機体を360度回転させるという韓国映画初の試みであり、世界にも類を見ない独創的セットである。さらに、現職のパイロットを招き、セットのディテールを強化。飛行情報を入力するモニターの色味などかなり細かい部分まで実際のモデルを再現している。
加えてかつてない没入感と臨場感を創り出せたのが、手持ちカメラによる撮影手法。「観客にこれは映画だと思って観てもらうのではなく、本当に飛行機に乗っているような気分になって映画を観てほしかった。それが手持ちカメラを選んだ理由だ」と監督は語っている。
『シン・ウルトラマン』『シン・ゴジラ』などで知られる映画監督・樋口真嗣からのコメントも公開されている。「すべての映画には神がいる。宿る神ではなく、裁く神の方だ。映画の中で生き、映画の中で死ぬ、映画の中の人間たちを裁く神がいるのだ」と樋口監督。
さらに樋口監督は、「神はいつも気まぐれだ。我々の願いも祈りもどこ吹く風で想像もしない結末へといざなう。そんな神に翻弄される二時間二十一分。神に祝福されるのか、見放されるのか。観客の我々も同時に、翻弄されるのだ」と続け、本作を見た興奮を表現した。
『非常宣言』は全国公開中。
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