公表しなければ被害者は増え続ける──ワインスタイン性的暴行事件を告発した女性記者たちの使命感
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キャスト、監督、原作者たちが#MeTooに火をつけた調査報道の裏側を証言
世界中に衝撃を走らせた調査報道の裏側にあった、記者と証言者たちの知られざる闘いを描く映画『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』。本作より、記者役を演じたキャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、そして実際の被害女性であり、本人役で出演した女優アシュレイ・ジャッドら、キャスト・監督・原作者たちが作品に込めたメッセージと調査報道の裏側を明かす特別映像を紹介する。
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本作は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー「その名を暴け―#MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い―」の映画化。数々の名作を手掛けた映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの何10年にもわたる性的暴行事件を告発すると共に、誹謗中傷を浴びながらも妥協せず真実を取材し続けた記者と編集者の姿を描き、ワインスタインの被害にあったことを名乗りでたサバイバーたちと目撃者の勇気を浮き彫りにする。
主演の女性記者2人に扮するのは、『プロミシング・ヤング・ウーマン』(20年)『17歳の肖像』(09年)のキャリー・マリガンと、『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(17年)のゾーイ・カザン。共演はパトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリーほか。
監督はTVシリーズ『アンオーソドックス』のマリア・シュラーダー。被害にあった女優の一人であるグウィネス・パルトローの元恋人で、当時ワインスタインに忠告した経験もあるブラッド・ピットが製作総指揮を務める。
ワインスタイン事件に関する調査報道の舞台裏、つまりは2人の記者と証言者たちが記事掲載にたどり着くまでの過程は、ほとんど報道されることがなかった。口を閉ざす被害者と関係者、立ちはだかる秘密保持契約書、いくつもの困難が道を塞いだ上に、ワインスタイン側の妨害工作が彼女たちの私生活までも恐怖に陥れた。
「失敗の許されない取材だった」、そう切り出すのは記者の1人、ジョディ・カンターだ。「私もワインスタインが怖かったし、もちろん、被害者たちも彼を恐れてた」と語り、強い信念を感じさせる眼差しでカメラを見据える。
もし記事を公表できなければ被害者は増え続けるという恐怖と使命感のもと、「この恐怖こそ私たちの執筆の原動力だった」と語るのはもう1人の記者ミーガン・トゥーイー。恐怖をエネルギーに、決意を持って問題に立ち向かった彼女たちの仕事が、被害女性たちに勇気を与えて証言を促し、世界を変えていった。
トゥーイーを演じたマリガンは「今まで語られなかった側面から2人の記者の偉業をたたえているの」と敬意を表し、カンターを演じたカザンも「2人の働く母親が緻密な取材を行い、ニューヨーク・タイムズを動かした」とその功績を称えている。
映像には調査報道の第一報で証言者となり、本作にも本人役で出演しているアシュレイ・ジャッドの姿も。彼女は「この報道は私たち1人ずつの意識を変えさせてくれた。女性たちに声を与え立ち上がらせてくれたの」と感謝を伝えた。
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は2023年1月13日より全国公開される。
・[動画]『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』予告編
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