稲垣吾郎が息子の教育方針を巡って妻と衝突! Vaundyの主題歌と劇中の重要シーンを使用した『正欲』長尺予告
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かけがえのない人とのつながりを表現した歌詞が深い余韻を響かせる
稲垣吾郎を主演に迎え、岸善幸監督が朝井リョウの柴田錬三郎賞受賞作を映画化した映画『正欲』が公開中だ。本作より、Vaundyの主題歌と劇中の重要シーンを使用した『長尺予告「呼吸のように」Ver.』を紹介する。
・稲垣吾郎「自分でも見たことのない自分の表情を感じることがありました」岸善幸監督の手腕を絶賛/『正欲』公開記念舞台挨拶
原作は、「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞、「何者」で直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。朝井が「小説家としても1人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る作品で、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した。
その映画化となる本作は、家庭環境、性的指向、容姿…さまざまに異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写し、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出す衝撃的な物語。岸善幸監督、港岳彦脚本により、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映像化した。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして、佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香が大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。
今回紹介するのは、Vaundyの主題歌と劇中の重要シーンを使用した『長尺予告「呼吸のように」Ver.』。映画監督・岡下慶仁がディレクションし、本作の岸善幸監督が監修を務めた。
映像は、新垣演じる夏月がプールに浮かんでいる映像から始まり、中学時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)が登場する。校舎裏で言葉を交わすことなく、とある秘密を共有しあうふたり。蛇口から噴き出す水を浴びて恍惚とした表情を浮かべている。そして映像は現在へと切り替わり、激しく流れ落ちる滝を見つめる夏月と佳道(磯村勇斗)の背姿が映し出される。当該シーンはWEB初公開の映像も含んだ重要シーンだ。
続いて、稲垣演じる検事の啓喜が、息子の教育方針を巡って妻と衝突しているシーン、佐藤演じる大也の感情の発露そのもののダンスシーン、東野演じる八重子が涙ながらに何かを訴えるシーンも映し出される。違う場所、違う人生、違う境遇で生きる人々の人生が、誰も予想できなかった感情で少しずつ近づいていく…。
“この世界を生き抜くために”恋愛感情抜きの偽装結婚という共犯関係を結んだ夏月と佳道。彼らが本物の新婚夫婦さながら水飲み場で楽し気に戯れ、劇中でも特に多幸感溢れる開放的なワンシーンに重なる「僕の日々の中で 君がまだ息を吸うなら 僕は君の横で ずっと息を吐いてていいかい」の歌詞。かけがえのない人とのつながりを表現した楽曲「呼吸のように」の歌詞が深い余韻を響かせる。
ラスト、取調室で向かい合う啓喜と夏月。そこで交わされる言葉、そして衝撃の結末とは? 映画を見る前と見た後では受ける印象がガラリと変わる『長尺予告「呼吸のように」Ver.』。ぜひ見比べてみてほしい。
『正欲』は現在公開中。
・[動画]稲垣吾郎「ずっと眉間にシワを寄せてます」。新垣結衣らと登壇/映画『正欲』・第36回東京国際映画祭レッドカーペット
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