萩原利久、好意寄せる同期に「思いっきり笑ってほしい」一途な思いを強くするも…『朽ちないサクラ』キャラクター映像
連鎖する事件を捜査する中で抱えるそれぞれの“葛藤”にフォーカス
杉咲花を主演に迎え、「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」シリーズで知られる柚月裕子の小説を映画化したサスペンスミステリー『朽ちないサクラ』。本作より、杉咲、萩原利久、豊原功補、安田顕が演じる登場人物の“葛藤”にフォーカスしたキャラクター映像を紹介する。
・杉咲花×萩原利久、バディ役で2度目の共演! 息の合った掛け合い
・【動画】連鎖する事件。杉咲花・萩原利久ら登場人物の葛藤/映画『朽ちないサクラ』キャラクター映像
本作は、柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」の映画化。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。原作小説は、続編の「月下のサクラ」と合わせて累計40万部を刊行する人気シリーズとなっている。
愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。
県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのに——。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、『市子』(23年)『52ヘルツのクジラたち』(24年)『片思い世界』(25年)と主演作が続き、若手随一の演技派として絶大な信頼を集める杉咲花。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現し、観客の目を釘付けにする。
泉のバディ的な存在となる年下同期の磯川俊一には、主演作『美しい彼』シリーズでブレイクした萩原利久。泉への好意をポケットに隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年役で、フレッシュな魅力を放つ。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介には豊原功補。泉の上司で元公安の富樫俊幸を演じる安田顕は、贅肉を削ぎ落としたいぶし銀の演技で魅了する。
今回紹介するのは、登場人物それぞれが抱える“葛藤“にフォーカスしたキャラクター映像。県警広報職員の森⼝泉(杉咲)は、地元新聞のスクープで警察の不祥事が明るみになったことを新聞記者の親友がリークしたからではないかと疑う。そして、親友は喧嘩別れしたまま何者かに殺害される。自分が疑ったせいで親友は殺されたのだと自責の念を抱える泉。捜査権のない泉が、「私が犯人を捕まえてみせる」と強い信念をもって自ら立ち上がり、真相を捜査することを決意する。
泉の警察学校の同期で年下の生活安全課に勤務する磯川俊一(萩原)は、好意を寄せる泉に「僕も協力します」と一緒に捜査することを告げる。捜査をしていく内に警察官としての“正義”に翻弄されるが、それでも泉への「思いっきり笑ってほしい」という一途な思いを強くしていく。
梶山浩介(豊原)は、ストーカー殺人と泉の親友・津村千佳の殺人事件を捜査する捜査一課長のベテラン刑事。「お前の周りで2人の女が死んだことになるな」と問いただす相手は…。真向から事件と向き合い、犯人を捕まえることが“正義”とする梶山の「もう隠す必要はない」という言葉の真意とは?
泉の上司・冨樫隆幸(安田)は、自分を責めながら捜査する泉を見守るが、自らも忘れられない過去を抱え「今でも自分を責めない日はない」と葛藤し続ける。そして、その過去は「きれい事じゃあ、国は守れん」と冨樫の信じる“正義”へと繋がっていく。
最後に、新聞記者の津村千佳(森田想)、生活安全課の磯川の先輩・辺⾒学(坂東⺒之助)、千佳の上司で米崎新聞社の記者・兵藤洋(駿河太郎)、千佳殺害の捜査線上に浮かびあがる浅羽弘毅(遠藤雄弥)、公安の警察官(和田聰宏)、千佳の⺟親・津村雅子(藤田朋子)の姿も映し出される。
誰が真相の鍵を握っているのか、謎が深まるキャラクター映像となっている。交錯するそれぞれの“正義”――。信じるべき“正義”とは何なのか? そして、複雑に絡み合う事件の真相に隠された巨大な闇、そしてその先にあるものとは?
『朽ちないサクラ』は6月21日より全国公開。
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