仲野太賀、朝ドラ『虎に翼』の優しい夫役から一転!? 剣術道場の道場主役演じる『十一人の賊軍』初だし本編映像
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脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットを映画化
山田孝之と、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公の夫を演じた仲野太賀がW主演を務める白石和彌監督作『十一人の賊軍』。本作より、本編の映像を垣間見られる15秒映像4本&初ビジュアルを紹介する。
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本作は、『日本侠客伝』シリーズ、『仁義なき戦い』シリーズなどを手掛け、東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫による幻のプロットをもとにした集団抗争劇。笠原が1964年に執筆したプロットを、企画・プロデュースの紀伊宗之と白石和彌監督、脚本の池上純哉ら平成ヤクザ映画の金字塔『孤狼の血』チームが受け継ぎ、60年の時を経て映画化した。
舞台は1868年、「鳥羽・伏見の戦い」を皮切りに、15代将軍・徳川慶喜を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」で争われた“戊辰戦争”。明治維新の中で起きた内戦であり、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代である。
その戦いの最中、新発田藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた十一人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く。
笠原は「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉の通り、勝った方が全て正しく、勝敗によって善悪が決まるのが当たり前の時代に、“果たして勝つことだけが正義なのか?”と一石を投じるべく、憎き藩のために命をかけて砦を守らなければならない罪人たちの葛藤を構想した。しかし、当時の東映京都撮影所所長・岡田茂は、物語の結末が気に入らずボツに。怒りに狂った笠原は、350枚ものシナリオを破り捨ててしまい、日の目を見ることのないままとなった。
だが、笠原が描こうとしたドラマは今まさに日本が抱えている社会問題とシンクロすると確信した現代の東映が、企画・映画化。映画業界に鋭く斬り込む『孤狼の血』チームが、山田孝之×仲野太賀をW主演に迎え、権力への壮大なアンチテーゼに挑戦。一歩間違えると死に直結、一瞬たりとも気が抜けない裏切りと葛藤の物語を描き出す。
今回紹介する劇場版15秒予告では、孤軍奮闘する十一人の様子が垣間見られる映像となっており、吊り橋の上を駆け抜けていく疾走感と壮大なスケール感が本編への期待を膨らませる。山田が言い放つ「外道ども」とは一体誰を指すのか、ぜひとも劇場で確かめて欲しい。
「WE WON’T LOSE篇」では、彼らの魂の熱さが伝わってくるようなオレンジ色に燃える炎が描かれ、バタバタと人が倒れていく様子が戦場の過酷さを表している。
「くたばりやがれ篇」では、獅子の如く咆哮する山田が印象的であり、また決死の覚悟で敵に挑む仲野の姿が映し出される。物見櫓から睨む十一人の視線の先にはどんな敵が待っているのだろうか。
「ぶっ殺してやる篇」は、十一人中唯一の女性である鞘師が力の限り叫ぶ様子が映し出される。燃え盛る導火線の先には何があるのか興味をそそり、本編の重要なシーンになる予感がする。
また、主演2名の役柄が判明した。山田は女房を寝取られた怒りから新発田藩士を殺害し罪人となり、砦を守り抜けば無罪放免の条件で決死隊として戦場に駆り出される駕籠屋の男、仲野は新発田の地を守るために罪人たちと共に戦場に身を置く剣術道場の道場主を演じる。立場の違う2人を軸に、戊辰戦争のさなか旧幕府軍VS新政府軍の戦いに巻き込まれていく人々の葛藤を集団抗争劇として描く。
さらに、この2人と共に命を懸けて戦う罪人たちなど追加キャストが解禁された。一筋縄ではいかない罪人集団として尾上右近、鞘師里保、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、⼀ノ瀬颯、小柳亮太、本山力。罪人たちの運命と深く関わりを持つ登場人物として野村周平、音尾琢真、玉木宏、阿部サダヲが出演する。
キャスト解禁にあわせ、初のビジュアルも公開された。菩薩とそれを守る龍の刺青が大きく彫られた山田の背中が目を引くビジュアルは、嵐の前の静けさの如く曇天の空が不穏な空気を放っている。十一人の賊たちが、理不尽な現実に翻弄されていくであろう戦場に赴く後ろ姿からは、それぞれの内なる熱量と覚悟が描かれ、激しい死闘が繰り広げられる予感が伝わってくる。
すでに北米、ドイツ語圏での配給も決まっている本作は、今回の解禁を足掛かりに、さらなるビジュアルと映像を大量解禁、国内外に向けて発信していく予定だ。
『十一人の賊軍』は11月1日より劇場公開。
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