「怯えた女じゃないと欲情しない」異常な親友の婚約者から関係を迫られるも、その快楽から逃れられず…『先生の白い嘘』キャラクター映像
歪み切った登場人物たちのセリフが心をエグるキャラクター映像が公開
奈緒を主演に迎え、鳥飼茜による男女の性の不条理に切り込む衝撃作を実写映画化した『先生の白い嘘』。本作より、歪み切った登場人物たちのセリフが心をエグるキャラクター映像を紹介する。
・平凡な女性教師が、親友の婚約者との“行為”で性への欲望に目覚め…鳥飼茜の衝撃作が奈緒主演で映画化
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本作は、ひとりの女性が抱える「自らの性に対する矛盾した感情」や、男女間に存在する「性の格差」に向き合う姿を描くことで、人の根底にある醜さと美しさを映し出したヒューマンドラマだ。原作は、連載が開始されるや否や、その衝撃的な内容が口コミで広がり、累計部数100万部を突破した鳥飼茜の同名漫画。
高校教師の原美鈴(奈緒)は、教卓の高みから生徒たちを見下ろし観察することで、密かに自尊心を満たしながら、女であることの不平等さから目を背けていた。ある日、美鈴は親友の渕野美奈子(三吉彩花)から早藤雅巳(風間俊介)と婚約したと告げられる。早藤こそ、美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人だった。
早藤を忌み嫌いながらも、快楽に溺れ、早藤の呼び出しに応じてしまう美鈴。そんなある日、担当クラスの男子生徒・新妻祐希(猪狩蒼弥)から衝撃的な性の悩みを打ち明けられ、思わず美鈴は本音を漏らしてしまう。新妻は自分に対して本音をさらけ出した美鈴に魅かれていき…。そして、歪んだ愛憎渦巻く人間模様は、思いもよらぬ狂気の世界へと向かっていく。
男女の性差に翻弄され葛藤する本作の主人公・原美鈴を演じるのは奈緒。共演陣には猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介らが名を連ね、歪み切った登場人物たちによる狂気的愛憎の四角関係と見る人の心の奥底をエグるストーリーが描かれていく。監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』(24年)『弱虫ペダル』(20年)『植物図鑑 運命の恋拾いました』(16年)など数々の作品を手掛けるヒットメーカー・三木康一郎。
今回紹介するのは、登場人物たちの本音が垣間見える15秒のキャラクター紹介映像。奈緒演じる主人公の美鈴は、地味で平凡な毎日を過ごす高校教師だが、実は親友の美奈子の婚約者の早藤から無理やり肉体関係を迫られ、その後も関係を続けてしまっている。「私の敵は私なの」「女はそんな正しい世界を正しくは生きられないの」は、男女の性差に翻弄され、自分の矛盾する感情にもだえ苦しむ美鈴の心の叫びとなる。そして、その悲痛な本音を明かす相手とは…。
猪狩演じる美鈴のクラスの生徒・新妻は、三木監督が本作は「先生と新妻のラブストーリー」だというように、性に対するトラウマを持つ美鈴の痛みに共感し、やがて恋心を抱くようになる役どころだ。人が苦手でクラスでも浮いていた新妻が、「俺、先生のこと、好きです」「先生も俺に会いたかった?」と先生と教え子という許されない関係ながらも、美鈴への真っ直ぐな想いを向ける姿がおさめられている。
三吉演じる美奈子は、不動産会社の取締役を父に持ち、学生時代からの恋人との婚約にこぎつけ、誰もが羨むような女性の華やかな部分を持っている。「私たち結婚するの」と早藤との婚約を、笑顔いっぱいに美鈴に報告し、幸せ全開な雰囲気を漂わせる。そんな幸せそうな姿から一転、「幸せそうなフリして、愚かで惨めな女だって思ってた?」と言い放つ。美奈子が取り繕うことを辞めた時、歪んだ関係にある変化が訪れる。
風間演じる早藤は、不動産会社にエリートサラリーマンで人当たりも良く社交的だが、裏では女を見下して暴力をふるう猟奇的でサディスティックな2面性を持つ。冒頭映像の「なんですか?」と見る者を存分に煽る表情から、その狂気的な内面が早くも浮き彫りになる。そこから婚約者の美奈子の頬を愛おしそうに撫でる一方で、美鈴を後ろから抱きしめているシーンが次々と映し出されていく。親友同士と知りながら関係を持つ早藤の異常さが映像から伝わってくる。そして、「俺さ、怯えた女じゃないと欲情しないんだよ」というセリフが、さらなる狂気とインパクトを与える。
『先生の白い嘘』は7月5日より全国公開。
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