伝説的パンク・ウエスタン・ムービーがより過激で凶暴に…!?『ストレート・トゥ・ヘル』公開決定
#アレックス・コックス#コートニー・ラヴ#シェイン・マガウアン#ジム・ジャームッシュ#ジョー・ストラマー#ストレート・トゥ・ヘル#ストレート・トゥ・ヘル:リターンズ#デニス・ホッパー#映画
オリジナル版ではカットされたシーンを追加した91分版が初公開
伝説のパンク・ウエスタン・ムービー『ストレート・トゥ・ヘル』(84年)が、オリジナル版ではカットされたシーンを追加してより過激で狂暴になり、『ストレート・トゥ・ヘル:リターンズ』として、公開されることが決定した。本作より日本版ポスタービジュアルと予告編を紹介する。
・念願のコラボが実現! 地球最後の男を怪演するのは世界一のパンク監督アレックス・コックス
本作は、その型破りな作風でクエンティン・タランティーノやロバート・ロドリゲスらに影響を与えたと言われる映画界の異端児アレックス・コックスが、セルジオ・レオーネのマカロニ・ウエスタンに彼流のオマージュを捧げた異色西部劇。
雇い主から依頼された殺しの仕事に失敗した3人の殺し屋と1人の妊婦は、銀行強盗を起こして逃走。しかし、砂漠の真ん中で車がエンストしてしまい、仕方なく近くの寂れた街に身を潜める。翌朝、目が覚めると、銃を片手に珈琲をたしなむ異様な集団と遭遇する。そう、この街は血の気の多い無法者たちが取り仕切る危ない街だったのだ。一発触発、殺し屋と無法者たちの命をかけた銃撃戦が始まろうとしていた…。
当時、アレックス・コックス監督は、『シド・アンド・ナンシー』(86年)のサウンドトラックを担当したザ・クラッシュのジョー・ストラマーと、エルヴィス・コステロ、ザ・ポーグスらを率いて大規模なロックロール・ツアーを計画したが、予算の関係で頓挫。そのときストラマーが「マカロニ・ウエスタンでも撮らないか?」と提案したことから本作がスタート。前述のミュージシャンに加え、コートニー・ラヴ、ジム・ジャームッシュ、デニス・ホッパーら豪華キャストが集結し、撮影期間は4週間、脚本変更やシーン追加が繰り返されるアナーキーな道のりの末に完成した。
今回公開される『ストレート・トゥ・ヘル:リターンズ』は、公開当時カットされたシーンを収録したディレクターズ・カット版のインターポジから2010年に映像&音声のリマスターを行い、新たなシーンも追加した91分版。このバージョンは、日本では長らく配信もソフト化もされておらず、本上映が初公開となる。
紹介するポスターヴィジュアルが切り取っているのは、ジョー・ストラマーとその隣に不気味かつ陽気に映る骸骨、タランティーノ作品に登場する殺し屋にも影響を与えたと言われるサイ・リチャードソン、そして妊婦役のコートニー・ラヴ。アナーキーでパンキッシュ、リビドーとバイオレンスの匂いが漂っている。
また、予告篇ではストラマーのほかデニス・ホッパーやザ・ポーグスのシェイン・マガウアンなど、今となっては実現不可能なキャストたちが縦横無尽に暴れ回る。カオスの渦が見るものを飲み込むような映像だ。
『ストレート・トゥ・ヘル:リターンズ』は8月30日よりシネマート新宿にて公開。
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