高橋文哉、伊藤健太郎から斡旋されたのは“危険な仕事”で…『少年と犬』最新予告映像が公開

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(C)2025映画「少年と犬」製作委員会
『少年と犬』
『少年と犬』
『少年と犬』

何千キロにも及ぶ旅をつづけた1匹の犬が起こした奇跡とは?

高橋文哉と西野七瀬をW主演に迎え、馳星周による直木賞受賞の感動作を映画化した『少年と犬』。本作より、高橋と西野が旅する最新予告映像を紹介する。

・高橋文哉主演、1匹の犬が起こした奇跡の物語

ノワール小説の旗手として日本の文学界の先頭を走り続ける馳星周が2020年に発表、第163回直木賞を受賞し、現在までに累計発行部数50万部を突破している名作「少年と犬」。様々な背景を抱えた人々と犬の多聞(たもん)の触れ合いを描いた6つのエピソードを綴った短編連作小説は、犬好きも、そうでない人をも巻き込み話題となった。

大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨ってきた1匹の犬“多聞”が、南の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流——。全ての人々の心に寄り添う珠玉の感動物語が、原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加えて映画化される。

監督を務めるのは、『ラーゲリより愛を込めて』(22年)『糸』(20年)など、人間ドラマの名手・瀬々敬久。企画・プロデュースは、『ラーゲリより愛を込めて』で藤本賞・奨励賞を受賞した平野隆。そして脚本は、第38回日本アカデミー賞優秀脚本賞の『永遠の0』(13年)の林民夫。『ラーゲリより愛を込めて』『糸』以来の瀬々×林×平野の最強チームが復活し、新たな珠玉の感動物語を創り出す。

『少年と犬』

震災で飼い主を失い、常に「西の方角」を気にしている多聞にとって「たった1人の大切な人」である光の父親・内村徹役には、俳優業のみならず、映画監督としても名を馳せている斎藤工。徹の妻であり、光の母親・内村久子役には、アジアでも高い評価を得ている宮内ひとみ。

また、山奥に住み、不治の病に侵された猟師・片野弥一役には、長年映画・ドラマ・舞台と幅広い活動を続ける柄本明。和正の姉であり、認知症の母を介護しながら働く中垣麻由美役にはダンス能力の高さはもちろん、俳優としても成長著しい伊原六花。和正に危険な仕事を斡旋する先輩・沼口正役には、数々の映画賞を獲得している伊藤健太郎が決定した。

今回紹介するのは、高橋文哉と西野七瀬が旅する姿を捉えた最新予告映像だ。震災から7ヵ月後、まだ大きな爪痕が残る東北で出会った和正(高橋)と多聞。震災で職を失い、地元の先輩である沼口(伊藤)から危険な仕事(窃盗団の運転手)を斡旋された和正は、大きな怪我を負いながらも家族のために金銭を得る。しかし、姉・麻由美(伊原)は、犯罪で得た金銭と知り、和正に紙幣を投げつけ激高する。

一方、多聞は和正のもとを離れ、滋賀県に住む美羽(西野)と出会う。多聞を可愛がる美羽だが、彼女もまた、大きな罪を犯していたのだった。多聞を追って滋賀までやってきた和正と出会った美羽。ともに後ろ暗い過去を抱え、人生に希望を失っていた2人は、“大切な何か”を探して西の方角を見つめる多聞を目的地へと連れていくため、共に旅に出る。

襲い掛かる様々な苦難を乗り越えながら、「たった1人の大切な人」と再び出会うために走り続ける多聞は、猟師の片野(柄本)との出会いを経て熊本へとたどり着く。そこには求め続けた少年と、その両親(斎藤・宮内)の姿が…。5年という年月をかけ、東北から九州まで、何千キロにも及ぶ旅をつづけた多聞がどんな奇跡を起こすのか。

『少年と犬』は2025年3月20日より全国公開。