「ナチスが来た」ただの仮装なのに世相を感じる謝肉祭
ナチス迫害を逃れるため、ドイツからスイス、フランス、そしてイギリスへ、世界的絵本作家“ジュディス・カー”の知られざる真実の物語『ヒトラーに盗られたうさぎ』。この度、これからナチスによって翻弄されていく彼女の人生を予兆させるような本編冒頭映像を解禁!
「おちゃのじかんにきたとら」など、シンプルで味わいのあるイラストで世界中の子供や大人も夢中にしてきた世界的絵本作家、ジュディス・カー。惜しくも昨年2019年5月に95歳で亡くなった彼女が自身の少女時代の体験をもとに書いた自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」を原作に映画化した『ヒトラーに盗られたうさぎ』が11月よりシネスイッチ銀座ほか全国で公開決定!
本作の監督は『名もなきアフリカの地で』(01)で第75回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したカロリーヌ・リンク。1933年、ヒトラーの台頭によってナチスが政権を握る直前にその迫害から逃れるために家族とともに故郷ドイツを出国、スイス、フランスを経て1936年にイギリスへと渡ったジュディス・カー自身の少女時代の過酷な逃亡生活の体験をもとに“9歳の少女アンナ”が貧困や差別などの困難を乗り越えながら家族との絆を深めていく。2019年クリスマスシーズンにドイツで公開された際には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』『アナと雪の女王2』『ジュマンジ/ネクストレベル』などハリウッド超大作がひしめく中、大ヒットを記録した。
冒頭映像は、”謝肉祭(カーニバル)”を祝って各国の⺠族衣装や好きなキャラクターなど子供達が思い思いの衣装で楽しむ仮装パーティを捉えたシーンから始まる。
そんな中、うさぎのぬいぐるみを抱えて1人で机の下に潜り込むアンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)。彼女を見つけたアンナの兄マックス(マリヌス・ホーマン)は不思議に思い「なんで隠れてるんだ?」と問うと「ナチスが来た」といい、その直後、ナチスに憧れる子供たちがその扮装を纏って本当に会場に乗り込んでくる。まだ戦争は始まってはいなくとも、子供心にナチスは“追うもの”と理解、現在漂っている社会の空気を敏感に感じ取っていたアンナ。将来は世界的な絵本作家になるほどの豊かな感性を持っていた彼女の才能の片鱗を垣間見見ることのでき、そして同時にこれからナチスによって翻弄されていくであろう彼女の人生を予兆させるようなシーンとなっている。
『ヒトラーに盗られたうさぎ』は2020年11月27日公開。
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