血の繋がらない父と娘、母と娘。2つの物語が交わる時……
瀬尾まいこによる同名小説を映画化した『そして、バトンは渡された』。原作は2018年2月に発売以降、感動傑作との多数の反響が大きな話題を集め、2019年の本屋大を受賞。累計発行部数は80万部を突破している。
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主人公の高校生・森宮優子を確かな演技力で人気と実力を兼ねそろえる永野芽郁、優子の血の繋がらない父親・森宮を演じるのは幅広い世代に支持のある田中圭。夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女性・梨花、血の繋がらない幼い娘を持つシングルマザーを石原さとみが演じる。
多感な女子高生を繊細に演じる永野芽郁と、永野と年の差がない父親を演じる田中圭との2人の親子関係がどのように描かれるのか注目されると共に、物語の重要な鍵を握っている梨花役の実力派、石原さとみの演技にも期待がかかる中、本作初の映像解禁となる特報と豪華追加キャストの情報が解禁された。
血の繋がらない親に育てられ、4回も苗字が変わった高校生、森宮優子(永野芽郁)はわけあって義理の父親、森宮壮介(田中圭)と二人暮らしをしている。卒業式に向けピアノを猛特訓の中、将来のこと恋のこと友だちのこと、うまくいかないことばかりだ。一方、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女・梨花(石原さとみ)。泣き虫な娘のみぃたんには愛情を注ぎ共に暮らしていたのだが、ある日突然、娘・みぃたんを残して姿を消してしまう。やがて全く違う2つの物語が交差して……。
若手俳優から大御所俳優まで、豪華キャストが集結。
追加キャストとして、優子の同級生で淡い恋心を抱く存在であり天才ピアニストとして周囲から大きな期待をされている早瀬賢人に、映画『新解釈・三國志』『望み』、2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』など次々に話題作に出演し、今最も勢いのある若手俳優の岡田健史。ドラマ『私の家政夫ナギサさん』『ハゲタカ』シリーズの主演など、幅広い役柄を演じ分けている実力派の大森南朋。
さらには『屋根の上のヴァイオリン弾き』や『ミス・サイゴン』などの舞台にとどまらず、『テルマエ・ロマエ』や『泥棒役者』など数々の映画でも独特な存在感を放つ大御所俳優市村正親も出演。魔性の女性・梨花に翻弄される役を演じ、梨花とみぃたんの物語に深く関わっていく。また、梨花の娘役の泣き虫・みぃたん役には、映画、ドラマ、CMなどに出演多数の子役稲垣来泉と、各世代の実力派俳優陣が出演する。
天才ピアニスト役を演じる岡田健史はピアノに初挑戦し、クランクイン前から約4ヵ月間ピアノを習ったという。初共演である永野については「同い年で初めての共演、彼女が先をいってくれればいってくれるほど、必死に追いかけながら芝居をするのが刺激的だった」と語っている。
大森南朋は「脚本を読んだ時に、僕も騙されたので、そういう面白みが映像に出てくると思うと、一映画ファンとしても楽しみ」と本作への期待を語った。石原さとみとの共演については「素敵な方。あの石原さとみさんに翻弄される役で、光栄」。また、子役である稲垣来泉については「本当に彼女はいい子」とし、監督の演出によって本番で急に違う演技をしてきた後で監督から大丈夫だったか問われ、大丈夫だと返事しながらも、内心はドキドキしていたという。
市村正親は「非常に穏やかで落ち着いた日々の中、泉ヶ原を演じさせて頂いた」と撮影を振り返る。自身が演じた泉ヶ原は、「非常に紳士でね、早くに妻を亡くし、子どもは外国に行ったきり、大きな家で家政婦と2人で暮らしている中、梨花さんやみぃたんに出会い、彼の人生にも変化が訪れる」と語った。
原作者の瀬尾まいこは大好きな自身の作品が映画化されることを喜び、「短い予告編を見ただけで、小説の中にいた登場人物が実際に目の前に現れたようでドキドキした。映画を見るのが楽しみ」と本作への期待のコメントを寄せている。
今回は本作初となる映像も解禁された。優子(永野芽郁)の「私は、苗字が4回も変わりました」の台詞から始まり、森宮(田中圭)と優子が、二人で並んで仲睦まじく料理をしたり、優子のピアノの伴奏に合わせ森宮が歌ったりするシーンが続き、もう一つの物語である、梨花(石原さとみ)がみぃたん(稲垣来泉)のために服を選んだり、お互いに顔を寄せながら抱きしめ合ったり姿が描かれていく。
いずれも血の繋がらない《父と娘》、そして血の繋がらない《母と娘》ながらも、血の繋がりを超えた親子の愛情にあふれた映像が感動を誘う。そして、「実はあなたに伝えておかなければいけない事があります」という梨花の言葉、感情を抑えきれず嗚咽する優子の姿が映し出され、森宮と優子、梨花とみぃたんの2つの親子の物語に隠された、《命をかけた嘘》と《知ってはいけない秘密》を見る者に問いかける内容になっている。
本作は原作とは違った映画オリジナルの展開も予定されており、原作を読んだ人もそうでない人も改めて楽しめる作品になっている。全く違う2つの物語が交差して、隠された嘘と秘密が明らかになる時、驚きとともに今年最大の感動が訪れる。永野芽郁が初挑戦したピアノ演奏シーンも大注目の本作に期待したい。
『そして、バトンは渡された』は2021年10月29日より全国上映される。
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