菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が育児の問題に直面する母を熱演
第42回講談社児童⽂学新⼈賞を受賞した 「⼗⼆歳」で作家デビューし、数々の受賞歴のある椰⽉美智⼦の2016年に出版された同名⼩説を原作に、⼦を持つ親なら誰もが直⾯する問題を社会派エンターテインメントの旗⼿である瀬々敬久監督が映画化した『明⽇の⾷卓』が、2021年5⽉28⽇より公開。本作より本編映像が解禁された。
・菅野美穂「世の中のお母さんが自分を重ねる役」10年ぶり主演作への思い
主演は、『ジーン・ワルツ』(2011年)以来、10年ぶりの映画主演となる菅野美穂。フリーライターで2⼈の息⼦を育てる留美⼦役に挑み、やんちゃ盛りの息⼦たちを育てながら仕事復帰を⽬指す⺟親を、タフな存在感と朗らかさを滲ませながら熱演。また、シングルマザーで大阪に暮らす加奈役を高畑充希が演じ、若くして母になり、パートの仕事を掛け持ちして働きづめの毎日ながら一人息子の成長だけが生きがいの愛情深く肝のすわった母親像をリアルに体現。そして、年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見何不自由なく幸せを手に入れているように見えるあすみ役を、尾野真千子が丁寧に演じている。
リアルなワンオペ育児シーンに、共感せずにいられない
公開された本編映像では、菅野美穂演じるフリーライターの留美⼦が徹夜作業をしていたため寝坊してしまい、忙しない朝を迎えるシーンから始まる。2⼈の息⼦たちのお弁当を急いで⽤意。焦りながらも何とか切り抜けようとするが、兄の悠宇は留美⼦に当たり散らし、さらには弟が泣き喚く。“こっちが泣きたい気分…”と思う中、ラスボスとして夫の豊(和⽥聰宏)が登場。「朝からうるせえなあ」と完全に他⼈事なうえ、“3⼈⽬の⼦ども”のような発言も⾶び出し、留美⼦も怒りが⽌まらない!
仕事も家庭も両⽴させようとする奮闘する⺟親と、なかなか協⼒をしてくれない夫と⼦どもたち。まさしく“ワンオペ育児”を映し出したシーンは、本作で取り上げられる育児の問題を象徴している。 留美⼦だけでなく、加奈、あすみも、それぞれ異なる家庭で問題を抱えており、その問題に直⾯する⺟親たちのリアルな姿を演じている。
他人事ではない。誰にでも起こりうる悲劇
『明⽇の⾷卓』は、同じ「⽯橋ユウ」という名前の⼩学5年⽣の息⼦を育てる3⼈の⺟親たちの物語だ。神奈川在住・フリーライターの⽯橋留美⼦(菅野美穂)は43歳。夫・豊はフリーカメラマンで、息⼦・悠宇は10歳。 ⼤阪在住・シングルマザーの⽯橋加奈(⾼畑充希)は30歳。離婚してアルバイトを掛け持ちしながら、10歳の息⼦・勇を育てている。静岡在住・専業主婦の⽯橋あすみ(尾野真千⼦)は36歳。夫・太⼀は東京に通い勤務するサラリーマンで、息⼦・優は10歳だ。
それぞれが息⼦の「ユウ」を育てながら忙しくも幸せな⽇々を送っていたが、些細なことがきっかけで徐々にその⽣活が崩れていく。苦労はあっても、息⼦への愛に偽りはなかったはずなのに、どこで⻭⾞が狂ってしまったのか。そして、「ユウ」の命を奪った犯⼈は誰なのか。3つの⽯橋家がたどり着く未来とは?
『明日の食卓』は2021年5月28日より公開。
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