映し出されるストイックなロバート・パティンソンの姿
『ムーンライト』(2016年)、『ミッドサマー』(2019年)などを手がけた配給会社A24が贈る、2020年のアカデミー賞撮影賞ノミネートほか数々の映画賞を獲得したスリラー映画『ライトハウス』。本作より、孤島での過酷労働にロバート・パティンソンが耐え抜くシーンを集めた映像と、ロバート・エガース監督と共演のW・デフォーらとのインタビュー映像が解禁された。
・ぬめぬめしたものがうなじを逆なで! 狂気に叫び出したくなるスリラー
北米ではA24の配給で公開され、わずか8スクリーンでスタートしたミニシアター系の映画としては異例の興行収入1,000万ドル以上の大ヒット! ⻑らく日本での公開も待たれていた本作の監督を務めるのは、⻑編デビュー作『ウィッチ』(2015年)がサンダンス映画祭で圧倒的高評価を受け、一躍スター監督へと躍進したハリウッド屈指の才能、ロバート・エガース。そして、少しずつ狂気の世界に足を踏み入れていく2人の灯台守を演じるのは“新バットマン”にも決定、クリストファー・ノーラン監督の大ヒット作『TENET テネット』(2020年)で人気が爆発したロバート・パティンソンと、言わずとしれた世界の名優ウィレム・デフォー。実力と人気を兼ね備えた2大スターがW主演を務めている。
絶海の孤島で灯台守たちが見たものは? 新感覚スリラーがはじまる
1890年代、ニューイングランドの孤島に二人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから4週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と未経験の若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)は、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで二人は島に閉じ込められてしまう……。
公開された映像では、「なぜ前の奴は辞めた?」とイーフレイムが何気なくトーマスに問うと「死んだんだ、気が狂って」 と嘘か本当かわからないような答えを返されるシーンから始まる。その後切り取られているのは、気が滅⼊るようなハードな雑⽤を黙々とこなしていくイーフレイムの姿……。
⽇々のハードワークを押し付けられる悲惨な役を演じたロバート・パティンソンについて、ロバート・エガース監督は「ロブ (ロバート・パティンソン)は誰よりも働いていた」「バスター・キートン並みに体を張って表現する」と、その⾒事な“働きっぷり”に感嘆。ウィレム・デフォーも「2⼈だけだと頼り合うしかない、⼀⼼同体だ」と語るが、その⾔葉とは裏腹に、外壁を塗るために灯台の⾼台から吊ったイーフレイムを不注意で岩場の上に真っ逆さま に落下させてしまうという、まるで喜劇としか⾔えないような展開が映し出されている。
その後、予定の⽇に迎えの船が来ないことが分かり、徐々に常軌を逸していく⼆⼈。ロバート・パティンソンが 「撮影が待ち遠しい場⾯があった」「崖から⾶び降りる気分だ」「ほぼ全部の場⾯かな」と撮影を振り返るように 過酷ながらも忘れられない現場であったことを明かしている。
狂気に取り憑かれた男たちの恐怖や愛憎、スリリングな本作をぜひ劇場で体感したい。
『ライトハウス』は2021年7月9日より公開。
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