青春を奪われた若者たちの魂の叫び『返校言葉が消えた日』哀切漂うMV解禁

#ダークミステリー #ミステリー #台湾 #台湾映画 #返校言葉が消えた日 #ゲーム #ホラー #ミュージックビデオ 2021.06.26

切ない歌詞が心に染みいる。主題歌賞を受賞したオリジナル楽曲

台湾人が忘れてはならない40年にも及んだ負の歴史を正面から描いた作品『返校言葉が消えた日』が2021年7月30日より公開。第56回金馬奨で主要12部門にノミネート、最優秀新人監督賞を含む最多5部門受賞の快挙を成し遂げた本作から、物悲しいシーンに合わせたミュージックビデオが届いた！

・台湾総統選挙に影響与えたダークミステリー映画『返校言葉が消えた日』7月30日全国公開

台湾人にとっての悪夢の歴史をストーリーに取り入れるという大胆な発想で大ヒットとなったホラー・ゲームを元に、迫害事件の謎解きと、青春を奪われた若者たちの切ないドラマが交錯する本作。その深いメッセージ性が2020年1月の台湾総統選挙にも影響を与えたと言われ、メディアやSNSで大騒動を巻き起こしたダーク・ミステリーがいよいよ日本でも公開される。

このたび解禁されたオリジナル楽曲「光明之日」は、2019年の台湾アカデミー賞と言われる金馬奨にて主題歌賞を受賞し、映画とともに多くの「返校」ファンに愛された。劇中映像を使用したミュージックビデオは、物悲しく切ない曲に乗せて、翠華高校3年生のファン・レイシン（ワン・ジン）と美術教師のチャン･ミンホイ（フー･モンボー）が人目を避けた寺の境内で、心を通わすシーンが映し出される。スケッチブックに水仙の絵を描くチャン先生に、ファンが「なぜ水仙が好き？」と尋ねると、「形がシンプルだし、人目を気にせず、自分の世界を生きている」と答える。「孤独だわ」とつぶやくファンに、チャン先生は「理解する人がいれば、孤独じゃない」とファンの目をじっと見つめるのだった。

オリジナル楽曲「光明之日」では、そんな決して許されることのない2 人の「平凡で自由に生きてほしい」という、青春を奪われた若者たちの切ない思いが唄われている。

立ちはだかる恐ろしい光景。彼らはどうたち向かう

放課後の教室で、いつの間にか眠り込んでいた女子高生のファン・レイシン（ワン・ジン）。目を覚ますと、人の姿が消え、そこは別世界のような奇妙な空気に満ちていた。校内をさ迷うファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せる男子学生のウェイ・ジョンティン（ツォン･ジンファ）と出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが、どうしても外へ出ることができない。廊下の先、扉の向こうに悪夢のような光景が次々と待ち受けるなか、消えた同級生と先生を探す二人は、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しくも恐ろしい真相に近づいていく──。