宇宙の声はまさかの日本語! 衝撃の宇宙映像はどうやって作られたのか
冒険心を描いた子ども映画の名作『グーニーズ』(85年)などを彷彿とさせつつ、『死霊のはらわた』(81年)といったカルト的人気を誇る映画の懐かしさ満載で描くSFゴアスプラッターヒーローアドベンチャー『サイコ・ゴアマン』が2021年7月30日より公開! 本作より“宇宙の声入り・宇宙告知映像”が、急きょ到着した。
・愛すべきB級感! 全身ウジ虫状態の魔術師ほか醜悪デザイン満載でこの夏一番の注目作とは?
公開された映像では、「サイコ・ゴアマン…サイコ・ゴアマン…」と連呼される宇宙の声から始まる。4:3の画面サイズに静止画が劣悪な画質でつながっており、80年代のVHSクオリティを彷彿とさせる。壮大な宇宙のカット、宇宙怪人たちが会議をしている画像にはちゃんと「宇宙会議」のテロップが入れられ、揺れに揺れるノイズまみれの映像ながらも映画のあらすじがしっかりと把握できる内容となっている。
この映像は『サイコ・ゴアマン』の世界を表現するべく一人の担当者によってすべてスマートフォンで自宅制作された。画像は1枚づつ出力した紙を撮影して紙芝居風につなげ、宇宙の声を作り上げるべく抑揚のないナレーションを然るべき環境で録音。エフェクトをかさねながら理想の声を追求した結果、妙な催眠効果を発揮するまさに<宇宙の声>となった。「サイコ・ゴアマン・・・」の言葉は1分18秒のなかに7回、約11秒に1回登場。「宇宙会議・・・」の発音、声質、音質もまさに宇宙感に溢れたものとなっている。
この映像を見た『サイコ・ゴアマン』のスティーヴン・コスタンスキ監督は、「これは面白い! 最高だ! この歪んだ画質、質感が大好きだ。ジョン・カーペンター監督の映画『パラダイム』(87年)を思い出した。人々が夢の中で未来を警告するひずんだビデオ信号を傍受する場面だ」と歓喜のコメントを寄せた。日本語ながらも<宇宙の声>の催眠作用が効いた可能性もある。
本作は、カナダが誇る天才過激映像集団<アストロン 6>のメンバーで『バイオハザードV リトリビューション』(12年)や『パシフィック・リム』(13年)ほか数々の大作に特殊効果としても参加しているスティーヴン・コスタンスキ監督の最新作。コスタンスキ監督が「もし自分にコントロールできるモンスターがいたら?」という幼少期に思い描いた夢を、「子ども向けテイスト」×「スプラッター」というありえない組み合わせで再現した作品だ。
愛おしいB級感! 残虐宇宙人襲来!! 少女は地球を救えるか?
ある日、庭で遊んでいた勝ち気な少女ミミ(8歳)と兄ルーク(10歳)は、地底に太古から埋められ銀河で恐れられていた名前のない悪魔<残虐宇宙人>をよみがえらせてしまう。怒りと憎しみの感情しか持たず、計り知れない特殊能力を持った残虐宇宙人の復活により、地球は絶体絶命の危機に! しかし、光る謎の宝石をミミが手にしたとき、残虐宇宙人はミミに絶対服従せざるを得なくなる。暗黒の覇者でありながら1人の少女に逆らえない残虐宇宙人は、「サイコ・ゴアマン」と名付けられ、子どものいたずらに付き合うはめに。
その頃、銀河系の怪人たちが残虐宇宙人の復活を察知、宇宙会議を開き、サイコ・ゴアマン抹殺のため地球に向かおうとしていた……。
愛すべきB級感を醸し出しながらも、喧嘩が絶えなかった兄妹の成長や残虐宇宙人に芽生えた新たな感情なども描かれており、鑑賞後には忘れかけていた“大切なもの”が胸に響くストーリー。全ての災厄を宇宙規模で吹き飛ばす勢いでこの夏一番の注目作になるに違いない!
『サイコ・ゴアマン』は2021年7月30日より公開。
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