真田広之、民主活動家を熱演!「草の根の団結が影響力のあるメディアを動かしていく」
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アンドリュー・レヴィタス監督インタビュー
ジョニー・デップ製作・主演で日本四大公害の1つ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミスを描いた『MINAMATA―ミナマタ―』が、9月23日に公開される。このたび、監督のインタビュー動画がメイキング写真と共に公開された。
・ジョニー・デップ、「人々が団結する力を信じている」…水俣を世に知らしめた伝説の写真家を思う
公開されたインタビュー動画では、本作品のメガホンを取ったアンドリュー・レヴィタスが本作のテーマについて、「1つは権力に真実を語る勇気」だと語る。
「彼らは団結して世界に問題を提起し、立ち上がり、抵抗する」と説明。その象徴として、真田広之が演じるヒロを挙げる。
「彼は仲間に向かって“世界を変えるためにみんなで闘おう”と呼びかけ、それを見たスミスも自分のやり方で真実を語ります。また、大手雑誌社のトップであるビル・ナイも自分の仕事の重要性を認識しているので、責任を果たす」と、民衆が団結することで、草の根運動が大きな力うねりを引き起こし、巨大メディアをも動かすに至った過程を説明した。
「本作品は、単なる弱者と権力者の対立ではなく、あらゆる階層の人々が連帯することの重要性を描いている。草の根レベルから大企業のトップレベルまで、人々の連帯が社会変革のためには必要だから」云々と熱弁し、「ちょっと言い過ぎたね」と最後は苦笑いする。
ロバート・キャパ賞受賞、ユージン・スミスの晩年を描く
本作品は、熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とした日本四大公害病のひとつ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith)の実話に基づく映画。
ジョニーは、長年の憧れであるユージンの遺作となった写真集「MINAMATA」を基に、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がなければならない」と自ら製作、主演を努めて映画化した。その他の出演は真田のほか、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、ビル・ナイ。音楽は坂本龍一。
本作品の舞台は、71年のニューヨーク。あるときユージンは、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に侵され歩くことも話すこともできない子どもたち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターを切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る……。
ユージンは、アイリーンと水俣市に暮らしながら3年間にわたり水俣病の問題を取材し、75年にアイリーンと連名で写真集「MINMATA」をアメリカで出版すると、世界中で大反響を巻き起こす。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞した。
『MINAMATA―ミナマタ―』は、9月23日に公開される。
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