「私があげよう。自由に飛べる絨毯を」…大金と引き換えに自分の“背中”を売った難民の末路
#アート#アカデミー賞#ヴェネツィア国際映画祭#カウテール・ベン・ハニア#ケーン・デ・ボーウ#モニカ・ベルッチ#ヤヤ・マヘイニ#東京国際映画祭#皮膚を売った男#難民
「アート」と「難民」を掛け合わせた巧妙なドラマ、衝撃の予告編
昨年20年ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門で男優賞を受賞、東京国際映画祭でも正式出品され、第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた話題作『皮膚を売った男』が、11月12日に公開される。このたび、本予告映像が公開された。
・“悪魔”と契約した男の背中が切ない…体を売ってアートのキャンバスに!
予告映像は、国に帰ることも海外に逃亡することもできないシリア難民の主人公サムが、世界的な芸術家のジェフリーから、「私があげよう。自由に飛べる絨毯を」と提案するシーンから始まる。
「恵まれた側の人間よ、私の魂が欲しいか?」と苦笑するサム。
「お前の背中が欲しい」と前のめりになるジェフリー。
かくして契約書にサインしたサムは、愛する恋人に「ビザ」をもらえることを報告する。
サムに課せられた使命は、自らがアート作品になること。しかしサムにとっては、アート作品となることで、難民でありながら恋人のいる海外へと移動できるチャンスを得たワケだ。
背中一面にタトゥーが施され「VISA」を手に入れたサムは、5つ星ホテルに暮らす裕福な生活を手にすると共に、恋人との再会も果たして世界中から注目される。
一方で、シリアの親戚からは罵倒され、背中のでき物にも気を遣う立場に。「嫉妬だ」とうそぶくサムだったが、生きている人間がオークションに出品されるという衝撃的な事態にも直面する。
次第に精神的に追い込まれたサムの悲しい表情からは、これが正解だったのか? と、嘆く様子がうかがえる。
「アート」と「難民」という一見かけ離れた2つの世界が交わった時、果たしてそこに待ち受ける結末は?
“自由”を得るために自身がアート作品となった男の運命は?
本作品は、自身がアート作品となることで高額の報酬を手に入れることとなった1人の男の物語。
サムは、当局の監視下にあり国外へ出られなくなってしまう。海外で離れ離れになった恋人に会うため出国したいと考えていた彼は、偶然出会った芸術家からある提案を受ける。それは、背中にタトゥーをして”アート作品”となることだった。芸術品となれば大金を得ることができ、展覧会の度に海外にも行けると考えた彼はオファーを受けたが、次第に精神的に追い詰められてゆく。高額で取引されるサムを待ち受ける運命とは……?
サムに扮するのは、第77回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門で男優賞を受賞した主演のヤヤ・マヘイニ。そのほか、『Uボート:235 潜水艦強奪作戦』のケーン・デ・ボーウが芸術家のジェフリーを演じるほか、『マレーナ』や再構築されての公開が決まっている『アレックス』のモニカ・ベルッチらが脇を固める。監督は、カウテール・ベン・ハニア。
『皮膚を売った男』は、11月12日(イイ皮膚)に全国公開される。
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