次世代“カメレオン俳優”青木袖とは? 「10代のうちにジョニー・デップと共演できたことは貴重な財産」
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『プロミス・シンデレラ』では高校生、『うみべの女の子』では中学生
ジョニー・デップ製作・主演で日本四大公害の1つ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミスを描いた『MINAMATA―ミナマタ―』が、9月23日に公開される。このたび、本作品で海外映画デビューとなる若干20歳の新星・青木柚を捉えた場面写真が公開された。
・『MINAMATA』のユージーン・スミス秘蔵音源&写真で綴る、むせかえるようなJAZZドキュメンタリー
青木は、映画『14の夜』(16年)で映画デビュー。その後、『アイスと雨音』(18年)、『暁闇』(19年)、『きれいのくに』(21年)といったな話題の映画やドラマに出演すると、役によって印象がガラリと変わることから、“次世代のカメレオン俳優”と称され圧倒的な演技力が話題となった。8月20日より公開中の映画『うみべの女の子』(21年)では、主人公の磯辺恵介役に抜擢され、「恋」と「性」の間で揺れ動く中学生というセンセーショナルな役柄を見事に演じ切っている。また、TBSドラマ『プロミス・シンデレラ』では、メガネ姿の男子高校生・下山和樹役で出演している。
そんな青木は、本作品でジョニー演じる伝説の写真家ユージンから写真を教わる水俣病患者の青年シゲルを演じた。
青木は、ジョニーの印象について、「現場でお会いすると、目が合う度に胸に手を当てお辞儀する仕草をして和ませてくれたり、一緒に写真を撮ろうと肩を組んでくれるような寛大な方でした」と振り返る。
また、「ユージンの特殊メイクしてるから、この写真を日本で見せても誰も僕だって気付かないだろうね!」と茶目っ気たっぷりに笑うジョニーとのエピソードも披露した。
そして、「10代のうちにこんな経験ができたことは、僕の人生において大きな財産となりました」と感慨深げに語る。
このたび公開された新しい場面写真では、シゲルがユージンのカメラで彼を撮影する様子や、ユージンがシゲルに語りかけるシーン、互いにじっと目を合わせる場面など、カメラを通じて2人が心を通わせていくショットの数々が切り取られている。
ロバート・キャパ賞受賞の写真家ユージン・スミスの晩年を描く
本作品は、熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とした日本四大公害病のひとつ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith)の実話に基づく映画。
ジョニーは、長年の憧れであるユージンの遺作となった写真集「MINAMATA」を基に、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がなければならない」と自ら製作、主演を努めて映画化した。その他の出演は真田広之、國村隼、美波、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、ビル・ナイ。監督はアンドリュー・レヴィタス、音楽は坂本龍一。
本作品の舞台は、71年のニューヨーク。あるときユージンは、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に侵され歩くことも話すこともできない子どもたち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターを切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る……。
ユージンは、アイリーンと水俣市に暮らしながら3年間にわたり水俣病の問題を取材し、75年にアイリーンと連名で写真集「MINMATA」をアメリカで出版すると、世界中で大反響を巻き起こす。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞した。
『MINAMATA―ミナマタ―』は、9月23日に公開される。
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