『ルパン三世』次元大介役の小林清志が降板 2代目は大塚明夫

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小林清志
大塚明夫

シリーズ50周年を記念した新アニメ『ルパン三世 PART6』の声優キャストが発表された。ルパン三世役の栗田貫一、石川五ェ門役の浪川大輔、峰不二子役の沢城みゆき、銭形警部役の山寺宏一は続投するが、次元大介役は長らく務めた88歳の小林清志から61歳の大塚明夫にバトンタッチする。

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次元大介を50年演じた小林明夫、心中吐露「90歳までやっていたかったが残念」

今回は、『ルパン三世』アニメ化50周年という節目に次元役が交代。1971年のアニメシリーズ開始から唯一、初代として約50年間、次元大介に命を吹き込み続けてきた小林から、今回ルパンファミリー初参加となる大塚へとバトンが引き継がれる。

なお放送初回は、小林が最後に次元を演じる作品となる「EPISODE0―時代―」を放送。それ以降の放送回では、大塚が次元を演じる。

次元役からの降板にあたって、小林は以下のように語っている。

「ルパンは俺にとって⼀⽣ものの仕事であった。命をかけてきた。我儘を⾔えば90歳までやっていたかったが残念。何とかかじりついていたかったが無理だった。歳をとればそれなりの深みが出てくるはずだ。ただ映像とのギャップがあるか。話は違うが以前、明夫ちゃんに聞かれたことがある。『なぜ親⽗は五ェ⾨を辞めたんでしょう?』と。親⽗とは⼤塚周夫先輩である。答えに窮したことがある。さぞ先輩も無念だったにちがいない。⼀部の⽅々から⾔われる事があるのは、次元は歳をとった聞きづらい。当たり前だ、わたしゃ、齢88歳である。俺なりに努⼒した結果だ。これからはそう言われることを気にしないですむ。ほっとしている。あとは明夫ちゃんに委ねます。頑張ってちょうだい。ただ、次元はそんじょそこらの悪党とは違うぞ。江⼾のイキというもんだ。変な話だが、次元は江⼾っ⼦だ。明夫ちゃん、これは難しいぞ。雰囲気はJAZZにも似ているんだ。最後にこれまで応援してくれた⼈たちにお礼を申し上げる。ありがとうございました。ルパン。俺はそろそろずらかるぜ。あばよ」

また、新しく次元の声に命を吹き込む大塚は「⾝が引き締まりました」とコメント。「清志さんの思い、たしかにつかんで離さないよう精進します。思えば僕は⼤魔王シャザーンで清志さんの声に出逢い、妖怪⼈間ベムを経て、そして次元⼤介に憧れました。⼩学5年⽣だったと思います。清志さんが50年をかけて⽣命を吹き込んだ次元⼤介は、もはや清志さんそのものだと思っています。次元⼤介から清志さんじゃない声が聞こえてきたらイヤです。もしかしたら誰よりも。だからこそ、そんな⾃分さえも納得させ得る次元⼤介になろうと勝⼿ながら⼼に決めました。江⼾の粋、江⼾っ⼦、JAZZ、胸にしっかり刻んでバトン、受け取らせていただきます!」と意気込みを語っている。

最新作は、50年前に放映された記念すべきテレビシリーズ1作目を彷彿させるかのごとく、赤でもピンクでもブルーでもない、エメラルドグリーンのジャケットに身を包んだルパンが繰り広げる“新世界のための原点回帰”。新たにルパンが挑む宝、その裏に秘められた真実とは。そして対峙するのは名探偵・シャーロック・ホームズ。ミステリーの世界へと誘う、王道かつ斬新な謎多き物語が展開される。

声優キャストとして、主要メンバー以外に八咫烏(やたがらす)五郎役で島﨑信⻑、アルベール・ダンドレジー役で津田健次郎、さらに小原雅人、諸星すみれの参戦も決定している。

『ルパン三世 PART6』は、10月より日本テレビ系列にて放送開始。