成田凌×黒木華×コムアイ
成田凌演じる作家が黒木華演じる謎の美女たちに幻想的な世界へと誘われる朗読劇「湯布院奇行」が、新国立劇場・中劇場で9月28日より全4公演で開催される。このたび、そのストーリーが明らかになった。
・朗読劇「湯布院奇行」にコムアイが参加「旅ができなくても心は自由です」
物語の主人公は、緊張が絶えない都会の日常に“バグ”を起こしてしまった小説家の「僕」だ。
限界を迎えた朝のラッシュ時、気がつけばアルコール度数の高いロング缶を片手に、脂汗をポトポと垂らしながら、恩人である現代美術家の沖島に「死にたいときってどうすればいいんですかね」とメールを送っていた。
そんなこじれた十代のようなメールへの返信は「旅に出なさい。いつもより遠くまで。死にたいという感情は遠くに行きたいということです」という。
沖島の指示のままに、「僕」は湯布院の渓谷堂という喫茶店にたどり着き、「忍」という女に迎えられた。
自らの“バグ”について語っていた筈の「僕」だったが、ふと目を覚ますと旅館の一室にいた。
「いつからそこに?」と言う「僕」に、「いやだわ。ずっとですよ」と忍。
「僕とあなたはさっきまで溪谷堂の一階の喫茶店に……そのあと、どうやってここに……」
ただ静かに微笑む忍を後に部屋を出た「僕」は、廊下で忍と瓜二つの女性「片桐」と出会う。
戸惑う僕を片桐が笑う。
「バグってらっしゃるのかしら」
片桐は、沖島からのもう一通の手紙を読むよう告げる。そこには、「どんなに心地良かったとしても、百日以上滞在してはいけませんよ。百日滞在してしまったら、君は、綺麗さっぱりこの世界から溶けてなくなってしまいますからね」と書かれてある。
今日到着したばかりだと笑う「僕」に、忍が言う。
「ここに来られてもう一週間。早いですねえ」
食い違う会話に恐れを抱いた「僕」は、柱に滞在日数を刻み込もうとして、言葉を失う。そこには、僕の字で「正」の字と二本、1週間分の日にちが刻まれていた……。
湯布院で織り成される夢とも現ともつかぬ世界に、「僕」は次第に翻弄されていき、やがて──。
燃え殻×佐藤佐吉×土井裕泰
本作品は、令和の村上春樹と称されるベストセラー作家・燃え殻による書き下ろし原作を、『シリーズ江戸川乱歩短編集』で話題を呼んだ佐藤佐吉が脚本化。映画『花束みたいな恋をした』『罪の声』のヒットメーカー土井裕泰が初めて舞台の演出を手掛ける朗読劇だ。
9月6日に「水曜日のカンパネラ」を脱退したコムアイが物語全体を包み込むように歌うことで、朗読劇を超えた夢幻の世界が拡がるのも見所のひとつ。
なお、公演を前に、TBS公式YouTubeチャンネル「YouTuboo」では成田凌と燃え殻の特別対談を公開中だ(https://www.youtube.com/watch?v=2ZFLZqPCRe0)。
また、公式TikTok(@tbs_yufuinkikou)ではデュエット機能を使って成田と共演できる動画も掲載されている(https://www.tiktok.com/@tbs_yufuinkikou?lang=ja-JP)。
朗読劇「湯布院奇行」は、新国立劇場・中劇場で9月28日より全4公演が開催される。
[朗読劇「湯布院奇行」公演日程]
・9月28日 18:15開場 19:00開演
・9月29日 13:15開場 14:00開演
18:15開場 19:00開演
・9月30日 13:15開場 14:00開演
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