「日々生きて、誰かと関わっているだけで、誰かを救っているかもしれない」
映画『君は永遠にそいつらより若い』が9月17日より全国公開。ムビコレでは主演の佐久間由衣のインタビューを掲載中だ。
本作は芥川賞作家・津村記久子による同名小説の映画化。佐久間が演じるのは、やりたいことと自分のできることの狭間で思い悩む大学4年生・堀貝佐世。不器用でお人よし、処女であることを自虐し、欠落感や劣等感を抱えた女性だ。
「先に原作を読ませていただいたのですが、私が演じたホリガイも、奈緒ちゃんが演じたイノギさんも、他人から見たら、普通の日常と一括りにされてしまうかもしれませんが、本人にとっては、もがき、苦しみ、喜びなどいろいろな気持ちがあるわけで……。そういう感情を、とても丁寧にフォーカスしている作品」と原作の印象を語る佐久間。映画版の脚本については「小説ならではの表現の仕方を、2時間という時間で映像化するのは、とても難易度が高いだろうなと思っていました。実際、脚本をいただいたとき、すごく大切な言葉が凝縮されていました。これをしっかりと私たちが体現していく責任みたいなものは、強く感じました」。
ホリガイは進路を決める際に、自分のやりたいこととできることの間で揺れ動く。しかし佐久間自身はそこまで思い悩まない性格のよう。「私は基本的に好奇心がとても旺盛で、できることならなんでもやりたいと思ってしまうタイプなんです。とりあえず飛び込んでみる。そこで失敗したら反省して……という繰り返しかなと」
「いまって、なにかにチャレンジする前にいろいろな情報が入ってきてしまうので、どうしても躊躇してしまうことが多いじゃないですか。そういう部分は理解できます。あと、私は自分自身、超ポンコツだと思っているので、あまり自分に自信を持っていないですね。ただ、日々生きて、誰かと関わっているだけで、誰かを救っているかもしれないというのは、この作品を通じて感じたことではあります」。佐久間由衣のインタビュー全文はこちらから!
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