尾野真千子、神尾楓珠の母親役に涙…「息子を全力で愛し、実話ベースの物語に向き合えた」

#20歳のソウル #佐藤浩市 #実話 #尾野真千子 #神尾楓珠 #中井由梨子 2021.09.16

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若くして世を去る息子を支えた母親役に、尾野真千子

神尾楓珠主演で、千葉県船橋市立船橋高校に代々受け継がれている応援曲「市船 soul」を作曲した青年と、市船吹奏楽部の絆を描いた映画『20歳のソウル』が来年22年に全国公開される。

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「市船 soul」を作曲し、闘病生活を経て20歳でこの世を去った浅野大義。その告別式に吹奏楽部のOBが集い、一日限りの演奏を披露したエピソードを最初に新聞に投稿したのは、母親・桂子だった。記事を読んだ原作者の中井由梨子は、桂子に直接取材、このたび映画化に繋がった。

神尾演じる大義の母親・桂子を演じるのは、尾野真千子。

尾野は今回の役を「特別な母親役」と表現。実在する母を演じるのはやりにくいとしながらも、「とてもやりがいを感じました」と語る。

「本当の話に失礼のないように、当時を思い出して辛くさせるだろうとわかっていましたが家族の方に当時のことを質問し、撮影に挑みました。おかげさまで息子を全力で愛し、物語に向き合うことができたように思います」

そんな桂子について、原作者で本作品の脚本も手掛ける中井は、「初めてお会いしたのは、二和向台の駅前でした。雨の中、傘をさして、近づいていく私に朗らかな笑顔で挨拶をくださいました」と第一印象を振り返った。当時は息子の大義を亡くしてまだ数か月なのに、終始笑顔と明るい声で気丈に振る舞っていたのが印象的だという。

20歳のソウル

そして、尾野が桂子役を演じることについては、「朗らかな明るい笑顔と笑い声、そして何よりさっぱりとした気丈な雰囲気が、桂子さんと強く共通していると感じました」と喜んだことを明かす。

また、尾野の演技についても、「笑顔の下に常に涙を湛えている桂子さんの繊細さを丁寧に汲み取りながら存在してくださいました」と賞賛した。

その上で「この物語の中の“浅野桂子”という役は、私のフィクションも多く合わさっていますから、決して本物の桂子さんそのものではありません。しかし、この役を尾野真千子さんが体現してくださったことにより、逆に桂子さんが感じていたことがリアルに、ダイレクトに伝わっていると思います」とアピールした。

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自分が作った応援歌が生んだ“奇跡の一日”を描く

本作品は、「市船 soul」を作曲した浅野大義と、市船吹奏楽部の絆が生んだ奇跡を辿った原作小説「20 歳のソウル奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」および「20歳のソウル」の映画化。

市船の吹奏楽部員でトロンボーン奏者の大義（神尾）は、野球部を応援する曲を作りたいと「市船 soul」を作曲。完成したその楽曲は、運動部員たち、一緒に青春を過ごした吹奏楽部の仲間たちを勇気づけ、さらには癌に侵された彼自身にも生きる力を与える曲となった。20歳で生涯を閉じた彼の告別式には、吹奏楽部顧問・高橋健一（佐藤浩市）が「大義のために演奏しよう」という呼びかけに大して164 名もの市船吹奏楽部OBが集まり、奇跡の1日だけのブラスバンドが結成され、「市船 soul」が彼を送り出した。

『20歳のソウル』は、来年22年に全国公開される。

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