美波、ジョニー・デップと相思相愛で「安心感と包容力がある」「敬意を込めて見事に演じきった」
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ようやく見つけたパートナー役 ジョニー・デップも「演技に深い感動」
ジョニー・デップ製作・主演で日本四大公害の1つ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミスを描いた『MINAMATA―ミナマタ―』が、9月23日に公開される。このたび、本作では、ジョニー扮するユージンのパートナー、アイリーン・美緒子・スミス役を演じた美波の新しい場面写真が公開され、ジョニーと美波がそれぞれ共演について語った。
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このたび公開された新しい場面写真は、本日9月22日に誕生日を迎える美波の視線が印象的な5点。
凛とした佇まいでこちらを直視するシーンや、ユージンの被写体になるシーン、ユージンがレンズを向ける先を見つめるシーンなど、どんなときもユージンと同じ眼差しで感情を共にしてきたアイリーンの姿が描かれている。
ジョニーの相手役としては初めての日本人女優となった美波は、ジョニーの印象について、「とても自由なお芝居をさせていただきました。まるで本物のユージンが愛したジャズのセッションをしているかのような、なにかとてもケミストリーの合ったような、それでいて安心感と包容力のあるとても素敵な役者さんでした」と語る。
一方のジョニーも、美波を素晴らしい俳優だと絶賛。「彼女は敬意を込めて見事にアイリーンを演じ切りました。アイリーンを讃える演技に深い感動を覚えました」とコメントし、互いにリスペクトしていたことがうかがえる。
アンドリュー・レヴィタス監督曰く、アイリーンは今も環境ジャーナリストとして活動を続ける実在の人物ということもあり、キャスティングに最も難航した配役だったという。
「難しい役だ。アイリーンの人生経験は非常に特殊だからね。何ヵ月も何ヵ月も探して、もうダメかと思った時、美波からのテープが届いた」と当時を振り返る。
見事にその英語での演技に初挑戦だった美波は、「自分が英語で演技できるなんて思ってもいなかった。でも、自分と戦って勝ちたかった」と当時の強い決意を明かした。
写真家ユージン・スミスの最後のプロジェクトを描く
本作品は、熊本県水俣市のチッソ工場の廃水を原因とした日本四大公害病のひとつ水俣病を世界に知らしめた写真家ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith)の実話に基づく映画。
ジョニーは、長年の憧れであるユージンの遺作となった写真集「MINAMATA」を基に、「映画の持つ力をフルに活用して、この歴史は語り継がなければならない」と自ら製作、主演を努めて映画化した。その他の出演は美波のほか、真田広之、國村隼、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、ビル・ナイ。監督はアンドリュー・レヴィタス、音楽は坂本龍一。
本作品の舞台は、71年のニューヨーク。あるときユージンは、アイリーンと名乗る女性から、熊本県水俣市にあるチッソ工場が海に流す有害物質によって苦しむ人々を撮影してほしいと頼まれる。水銀に侵され歩くことも話すこともできない子どもたち、激化する抗議運動、それを力で押さえつける工場側──そんな光景に驚きながらもシャッターを切り続けるユージンは、チッソの社長からのネガを大金で買うという申し出を拒否したために危険な反撃にあう。追い詰められたユージンは、水俣病と共に生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る……。
ユージンは、アイリーンと水俣市に暮らしながら3年間にわたり水俣病の問題を取材し、75年にアイリーンと連名で写真集「MINMATA」をアメリカで出版すると、世界中で大反響を巻き起こす。翌年、ロバート・キャパ賞を受賞した。
この原案となった写真集「MINAMATA」は長らく絶版となっていたが、9月7日に約40年ぶりに再出版された。
『MINAMATA―ミナマタ―』は、9月23日に全国公開される。
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