ピノッキオに命を授けたのは、妖精ではなく、ジェペット爺さんだった!『ほんとうのピノッキオ』
#アカデミー賞#ダークファンタジー#フェデリコ・エラピ#ほんとうのピノッキオ#マッテオ・ガローネ#ロベルト・ベニーニ#五日物語3つの王国と3人の女#原作
丸太が「パパ」と呼び動き出す…原作「ピノッキオの冒険」の映画化
100年以上にわたり読み継がれるイタリアの児童文学「ピノッキオの冒険」。その原作の世界観を美しくも残酷に実写映画化した『ほんとうのピノッキオ』が11月5日に全国公開される。このたび、不気味でリアルなピノッキオの誕生前、誕生後の場面写真が公開された。
・美しくも残酷な悪童っぷりに戦慄! 原作に忠実な世界観『ほんとうのピノッキオ』
今回公開された場面写真は、ジェペット爺さんが1本の丸太からピノッキオを生み出す過程を切り取った一枚と、命を吹き込まれたピノッキオを映し出した一枚。
1940年のディズニーアニメでは、既に人形として出来上がっていたピノッキオに星の女神がジェペットの願いを叶えるべく命を吹き込む。しかし本作品では、ジェペット自らが、ピノッキオを誕生させる。丸太からできたピノッキオが「パパ」と呼び動き出すシーンは必見だ。
社会風刺や示唆に富んだ“大人のための”ピノッキオ
本作品は、アカデミー賞2部門(衣装デザイン賞/メイクアップ&ヘアスタイリング賞)ノミネート、その年公開のイタリア映画No1の動員数を誇った、絢爛にして驚きに満ちたダークファンタジー。
貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)の手により丸太から作られた人形・ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)が「人間の子どもになりたい」と願いジェペットの元を飛び出すと、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さず、奇想天外な冒険を繰り広げるという周知の物語も、『ゴモラ』『五日物語3つの王国と3人の女』で知られるイタリアの鬼才マッテオ・ガローネの手に掛かるとひと味違う。
ピノッキオは行く先々でトラブルを巻き起こす“悪童”として描かれ、そこで披露される社会風刺や示唆に富んだエピソードの数々は、大人の鑑賞にこそ相応しい。
ガローネ監督は、「久しぶりに原作を読んでみた。自分がよく知っている物語だと思い込んでいたけど、驚いたことにまったく知らないストーリーで、覚えていないエピソードもかなりあった。この本を映画化するなら、観客が驚くような方法を見つける必要がある。この物語を知っていると思い込んでいるからね。だから私にとって皆を驚かせる最良の方法は、原作に立ち返ることだった」と語っている。
『ほんとうのピノッキオ』は、11月5日に全国公開される。
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