主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表に決定した。今後、各国の代表作品から候補作が絞られ、2022年3月に受賞作品が決定する予定。
・原作の脚色はどこまで許される?『ドライブ・マイ・カー』濱口監督、原作者・村上春樹とのやり取り明かす
『ドライブ・マイ・カー』今年No.1とも評される力作
本作は、小説家・村上春樹の短編を実写映画化したヒューマンドラマ。妻を失った喪失感を抱える舞台俳優で演出家の家福悠介が、寡黙な専属ドライバー・みさきとの交流を通して、希望ある未来に向かって少しずつ進む姿を描写する。主演に俳優の西島秀俊を迎え、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠に輝いた。その後もトロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山などの国際映画祭への出品が相次ぎ、ポン・ジュノ監督、アルノー・デプレシャン監督ら名匠たちも作品を絶賛。現在、47の国と地域で配給が決定するなど、世界中から注目を集めている。
日本でも公開されるや「大傑作! 美しいラストシーンに涙がこぼれた」「今年No.1!」「時間を忘れて見入ってしまった」「見るたびに発見がある、3回見ても足りない!」などSNSでは熱量のある口コミとリピーターたちの感想があふれ、8月の公開から約2ヵ月、各地でロングラン上映が続く盛況ぶり。10月15日からはTOHOシネマズ 日比谷からTOHOシネマズ シャンテに劇場を変えてロングラン上映が決定している。
米Indie Wire誌でもアカデミー賞国際長編映画賞の有力候補として取り上げるなど、今後の動きに各国のメディアも関心を寄せる本作。その動向からますます目が離せそうにない。
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