号泣シーンのはずが…渡辺大輔と浜尾京介らが予期せぬ観客の反応に苦笑い

2011.06.19

その他の写真はこちら（14）

人気ボーイズラブ小説を映画化したタクミくんシリーズ第5弾『あの、晴れた青空』の完成披露試写会が6月18日に全電通労働会館ホールで行われ、浜尾京介、渡辺大輔、滝口幸広、馬場良馬、内藤大希、横井健司監督が舞台挨拶を行った。

・［動画］『あの、晴れた青空』完成披露舞台挨拶
・『あの、晴れた青空』完成披露試写会、その他の写真

本シリーズで、タクミとギイのゴールデンカップルを演じてきた浜尾と渡辺が、本作を最後に“卒業”することでも注目を浴びているが、映画の上映後、余韻に浸っているファンに浜尾が「どうでしたか？」と問いかけると、大きな拍手が巻き起こっていた。

そんななか、問題発言で一石を投じたのが滝口。渡辺（ギイ）が浜尾（タクミ）を追いかけ、電車と併走する感動シーンで笑いが漏れていたと明かしたのだ。観客も思わず頷くなか、渡辺が苦笑いしながら「バカにしないでください。こっちは真剣に、必死に走ってるんですよ」と説明。監督が「おかしい。俺のプランだと、あそこは号泣シーンになるはず」というと、場内は爆笑の渦に。「走り損だな〜」と悲しむ渡辺に、監督も「必死な渡辺君の走りに、浜尾君がうっすら涙を浮かべて『ギイ！』って言い、（観客は）涙を流す予定だったのですが（笑）」と、意図したものとは違う反応に首をひねっていた。

その後も、劇中の季節は初夏の設定だが撮影は真冬で雪も降ったというエピソードなど、撮影中の裏話をあれこれ振り返っていた登壇者たち。だが、浜尾と渡辺のキスシーンの撮影中に幾度も飛行機が飛んできたため、何度も撮り直したというエピソードが語られると、司会が「2人が何度もキスした！」という事実に興奮状態に。渡辺は苦笑いしながら、米軍基地が近かったので何度も飛行機が飛んできたが、撮り直しは2〜3回だったと明かしていた。

最後の挨拶で浜尾は「僕自身はこの作品が最後となりますが、タクミくんシリーズは続いていきますし、ここで学んだことはずっと忘れません。みなさんも、僕が演じるタクミ、大ちゃんが演じるギイを忘れないでほしい」と呼びかけた。

また渡辺も「最後の晴れ舞台をこの映画で締められたことがとても嬉しい。大きな財産になりました。これからも1ファンとして、タクミくんシリーズを盛り上げていきたい。また、みなさんと笑顔でお会いできる日を楽しみにしています」と感無量の表情。

滝口は「すごく特別な第5弾になっていると思います。今回はタクミの心の傷をテーマにしているので、2人（浜尾、渡辺）とも、とても難しかったのでは？」とゴールデンカップルを思いやり、馬場は「たくさんの方々に支えられ、愛が詰まった作品の一区切りに立ち会えたことがとても嬉しい」とコメント。内藤は「これからもっと盛り上がると思うので、（映画が公開となる）8月を楽しみにしていきたい」と目を輝かせていた。

『タクミくんシリーズあの、晴れた青空』は8月20日より渋谷シアター・イメージフォーラムほかにてレイトショー公開される。