佐藤友哉の同名小説を映画化し、村から捨てられた50人の老婆が必死に生きる姿を描いた『デンデラ』。この作品が6月25日に公開となり、丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶に浅丘ルリ子、倍賞美津子、草笛光子、白川和子、山口美也子、角替和枝、田根楽子、赤座美代子、天願大介監督が登壇した。
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先日、旭日小綬章を受賞した浅丘は「今年1月に『デンデラ』に参加して、今、公演中の『姉妹たちの庭で』という舞台でも同じ年代の役をやって、とても不思議な気がした。70という年齢はいい歳なのかなと思う。とても嬉しい」とコメント。また、角替が挨拶する際に浅丘は「みなさま、この方は柄本明さんの奥様です。(柄本さんの)紫綬褒章おめでとうございます」と祝福していた。
その後もキャスト陣は終始和やかにトークを展開。久しぶりの再会について倍賞は「寄り添いたくなっちゃうんです。寒い時によくくっいていたので(笑)」と嬉しそうに語ると、草笛も「抱きつきたいほど嬉しい。戦友ですから」と言い、みな笑顔を浮かべていた。
次に司会が「年齢を重ねてもエネルギーを保つ秘訣は?」と尋ねると、白川は「倍賞さんに『じっとしてたらダメ。私のように廊下を行ったり来たりしてストレッチしなさい』と言われ、そうやったら掃除の方が迷惑していました(笑)」と現場での裏話を明かすと、田根は「私はストレッチも何もしないでしゃべってばかりいました。言いたい放題言って呑気に暮らすのが一番!」とコメント。また、草笛は自身の役にあやかり「私は100歳だから(笑)撮影の時はゴム素材の特殊メイクで顔半分を作ったが、今日はみなさんの前だから、しわしわの肌は外して、“伸びる”ほうのゴムを付けてきました」と自身の肌を触り、会場を大きな笑いに包んでいた。
天願監督も「最近どこの現場に行っても年下のスタッフやキャストばかりになって。でも、ここの現場では自分は若造。いや、小僧でした(笑)きつい状況のなかでの撮影だったが、みなさんお元気で驚いた」と話していた。
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