4000mの高地でゲリラ元司令官に鍛えられる子どもたち…「お前らは猿だ」
#MONOS 猿と呼ばれし者たち#アレハンドロ・ランデス#キングス・オブ・サマー#ゲリラ#コロンビア#サンダンス映画祭#モイセス・アリアス#内戦
富士山より高地での過酷な撮影うかがわせる『MONOS 猿と呼ばれし者たち』本編映像が公開
サンダンス映画祭など世界の映画祭の計30部門で受賞した映画『MONOS 猿と呼ばれし者たち』が、10月30日に公開される。このたび、本編映像と共にアレハンドロ・ランデス監督からコメントが寄せられた。
・ゲリラとして生きる少年少女のサバイバル合戦…美しくも狂気に満ちた顛末が頭から離れない!
今回公開された映像は、馬に乗って現れるメッセンジャーをMONOSたちが見つけるシーンではじまる。彼は定期的に視察に訪れる“組織”の司令官で、MONOSたちに訓練を施す。
檄を飛ばされながら、素早く足を踏むMONOSたち。訓練は続き、輪になってかけ声を掛け合ったり、互いに体をぶつける稽古も。
「組織に尽くせ。組織は家族だ。俺の子どもたち、お前らは猿(モノス)だ」
映像がフェードアウトしていく中、「ジャンプだ、もっと高く」とのメッセンジャーの声が響き、終わりなき訓練を匂わせつつ動画は終わる(https://youtu.be/C3f07Tg5yVk)。
この本編映像からもうかがえる寒さや空気の薄さに耐えながらの撮影は、標高4,000mを超えるコロンビアのチンガザ国立公園で行われた。
800人以上の若者たちから選ばれた8人のMONOS
8人のモノスのうち、『キングス・オブ・サマー』の若手俳優モイセス・アリアスを除く7人は、演技未経験のコロンビアの若者が演じている。
ランデス監督は、選考の過程について「キャスティングチームがコロンビア全土から800人以上の若者たちを集め、その中から選ばれた30人がアンデス山脈の高地で行われた基礎訓練キャンプに参加しました。そこでは即興や演技の練習のほかに、武器の持ち方や隊列の組み方などの軍事訓練を行いました。この訓練を指導したのは、ウィルソン・サラザールというFARC(コロンビア革命軍)を脱退したゲリラ組織の元司令官です。私はたちまち彼に惹かれ、最終的に“メッセンジャー”役を演じてもらうことになりました。そして、この過酷な訓練で生まれた人間関係やグループの力関係を見て、私たちは“モノス”になる8人を選びました。このプリプロダクションが本当にすべてでした。何週間もの間、人里離れた場所で、出演者が非常に近い距離で一緒に生活することで、ユニークでダイナミックな体験を共有することができたと思います。撮影が始まる前から、この体験が彼らを結びつけていたのです」と、半ばドキュメンタリータッチで創り上げていった制作の舞台裏を明かしている。
少年少女版『地獄の黙示録』ともいえる衝撃作
本作品は、南米・コロンビアで50年以上続いた内戦を下敷きに、外界から遮断された世界で生きる思春期の少年少女兵の姿を、幻想的な世界観とともに描く。アレハンドロ・ランデス監督の3作目で、各国の映画祭で63部門にノミネートされ、その内サンダンス映画祭やBFIロンドン映画祭など、計30部門で受賞した。
世間から隔絶された山岳地帯で暮らす「モノス(猿)」と呼ばれた8人の兵士たちは、「組織」の指示のもと、人質であるアメリカ人女性の監視と世話を担っている。ある日、「組織」から預かった大切な乳牛を仲間のひとりが誤って撃ち殺してしまったことから、不穏な空気が漂い始める。ほどなくして「敵」の襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へ身を隠すことに。仲間の死、裏切り、人質の逃走……。極限の状況下、”モノス”の狂気が暴走しはじめる。
『MONOS 猿と呼ばれし者たち』は、10月30日に公開される。
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