主演に西島秀俊を迎え、村上春樹の短編を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』が、北米で最も古い歴史を持つ映画祭の1つである第57回シカゴ国際映画祭のInternational Competition部門にて、第2席である、シルバー・ヒューゴ審査員賞を受賞した。また、同じく濱口竜介監督作品である『偶然と想像』がOutlook Competition部門にてシルバー・Qヒューゴ賞を受賞し、濱口作品が本映画祭でダブル受賞となった。
・『ドライブ・マイ・カー』第94回米アカデミー賞日本代表に決定!
『ドライブ・マイ・カー』は8月の公開以来、2ヵ月を超えるロングランを記録している話題作。12月17日に公開を控える『偶然と想像』は、第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞。今週末10月30日土曜日から開催される第22回東京フィルメックスでは、オープニング作品となっている。
濱口竜介監督は両作品の受賞に対して「私自身、驚きながら見ていたすばらしい役者の演技をそのまま届けることができた」(『ドライブ・マイ・カー』)、「実際にその人物の人生を歩んできたと感じられるような説得力のある形で演じていただいた」(『偶然と想像』)とコメント。「作品の魅力を発見してくださった審査員の皆様に感謝したい」と快挙へ喜びを表した。
『ドライブ・マイ・カー』は第94回米国アカデミー賞国際長編映画賞部門日本代表となっている。今回は全米映画賞シーズンの皮切りとなる米ゴッサム・アワード Best International Featureへのノミネートも決定。
今年7月に第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初となる脚本賞ほか全4冠を獲得した後も、トロント、サン・セバスチャン、ニューヨーク、ロンドン、釜山などの国際映画祭への出品が相次ぎ、ポン・ジュノ監督、アルノー・デプレシャン監督ら名匠たちも作品を絶賛。現在、47の国と地域で配給が決定するなど、世界中から大きな注目を集めている。今後の動向からも目が離せそうにない。
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