2021年第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作『ANETTE』(原題)の邦題が『アネット』に決定し、2022年春に日本公開されることが分かった。あわせて場面写真1点が解禁されている。
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アダム・ドライバーが主演&製作プロデューサー兼任! レオス・カラックス監督の8年ぶり新作
本作は、製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーと実力派マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだロック・オペラ・ミュージカル。人気スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム)と、一流オペラ歌手のアン(マリオン)、そして2人のあいだに生まれた第1子アネットによる、ダークなおとぎ話が繰り広げられる。
原案は、日本でも根強い人気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークス。彼らがストーリー仕立てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、スパークスとカラックス監督の出会いによって映画へと発展。劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録音するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯一無二の作品が完成した。また、カラックスが「父親になってからの映画」とその特別な思いを語る本作には、カラックス監督自身の人生が色濃く反映されていることも見所の1つだ。
アダムが、本作で初めて役者以外に、長編映画のプロデューサーも務めたことも注目を集めている本作。彼はその理由について「レオス(・カラックス)の映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」「リハーサルや大規模なセットを必要とするような大がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯一無二のものになるだろうと思ったんだ」とその並々ならぬ意気込みを語っている。
カラックス監督は、35年間で発表した長編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出力と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた。弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』(84年)、“アンファン・テリブル”(恐るべき子ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた血』(86年)、二度の撮影中断に見舞われながらもロングラン大ヒットを記録した『ポンヌフの恋人』(92年)、ハーマン・メルヴィルの小説を原作に映画化を挑んだ『ポーラX』(99年)、そして謎に満ちた迷宮的な内容が高く評価された『ホーリー・モーターズ』(12年)。その一作一作で、既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を生み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得しているカラックス監督の最新作『アネット』にも期待が高まる。
『アネット』は2022年春より全国公開。
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