米津玄師『LEMON』MV振付師が切り取った異変続きの知床…どくどくと波打つ血の塊のような「赤いやつ」
映画『Shari』写真ポスター3点展示開始
米津玄師『Lemon』MVの出演・振付など、身体表現を追求した映像作品で知られる吉開菜央による初の長編作品『Shari』が10月23日より絶賛上映中。このたび、写真ポスター3点の展示が決定、特別現限定ポスターの販売も開始された。
公開された写真ポスターは、現在公開中の劇場であるユーロスペース、10月29日より公開のアップリンク京都、10月30日より公開の第七藝術劇場、11月20日より公開の上田映劇で、本作の撮影を務めた石川直樹の写真をデザイナーの畑ユリエが大胆にデザインをした作品群。
流氷がなかなかこない怪しく激しい海、謎の“赤いやつ”のアップ、食肉加工施設の鹿の3枚組で、本作品の核心に迫る風景を切り取り、Shariをまなざす新たな視点に触れられる展示となっている。
また石川直樹撮影の特別ポスターはB2サイズで、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺、第七藝術劇場、アップリンク京都、元町映画館、名古屋シネマテーク他で、1200円(税込)で販売中だ。
なお、ユーロスペースでは10月28日に吉開監督によるQ&A、10月29日には吉開菜央「Shari」紙芝居読み聞かせパフォーマンス with 松本一哉アフタートーク付きイベントも開催されるので要チェックだ。
北海道斜里町を舞台とした物語
本作品は、北海道の最北・斜里町を舞台に繰り広げられる摩訶不思議な物語。
羊飼いのパン屋、鹿を狩る夫婦、海のゴミを拾う漁師、秘宝館の主人、家の庭に住むモモンガを観察する人……彼らが住む日本の最北に位置する知床半島は、希少な野生動物が人間と共存する稀有な土地として知られ、冬にはオホーツク海沿岸に流氷がやってくる。
だが、2020年の冬は雪が全然降らない。流氷も、なかなか来ない。地元の人に言わせれば、「異常な事態」が起きている。
そんな異変続きの斜里町に、突如「赤いやつ」が現れる。そいつは、どくどくと波打つ血の塊のような空気と気配を身にまとい、いのちみなぎる子どもの相撲大会に飛び込む。
『Shari』は10月23日より公開中だ。
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