赤い紐で首を括った黒人人形をひきずる白いドレスの少女が悲劇の幕開けを告げる

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アンテベラム
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『シャイニング』を彷彿させる『アンテベラム』本編映像

『ゲット・アウト』『アス』のプロデューサー、ショーン・マッキトリックの手掛けるスリラー映画『アンテベラム』が、11月5日に公開される。このたび、悲劇の始まりとなる不気味な少女との遭遇する本編映像が公開された。

公開された本編映像は、ヴェロニカ(ジャネール・モネイ)がホテルのエレベーターに乗り込んだシーンで始まる。

ヴェロニカに続いて乗り込んできたのは、古風なドレスを身にまとった少女。

気になったヴェロニカは、「きれいなお嬢さんね、あたたも49階」などと気さくに話しかけるが、少女は唇に人差し指を当て「シー。喋ると怒られるわよ」と忠告してくる。

幼女特有の無邪気さだと思い「あら? 喋ると怒られるの? わかったわ」と合わせるヴェロニカ。

しかし次の瞬間、その少女が散歩させるように引きずっているものを見てギョッとする。それは首を赤い紐で括った黒人の人形だった!

少女はずるずると人形を引きずりながら、ヴェロニカと同じ49階でエレベーターを降りたかと思うと、忽然と姿を消す。

風変りな少女との邂逅にうすら寒いものを感じながらも、自室へと戻っていくヴェロニカ。しかし閉まるドア越しに見えたのは、長い廊下の先で佇み、ヴェロニカを意味ありげに見つめる先ほどの少女だった……。

この、悲劇を予告するかのような演出から思い出されるのは、不気味な双子少女の登場が惨劇のファンファーレとなったスタンリー・キューブリック監督『シャイニング』(80年)。これは名作へのオマージュなのか? それともヴェロニカの行く末を暗示する大きなヒントなのか? レッドラム、アンテベラム! 韻も踏んでいる!?(https://youtu.be/FTahw1WWd5Q)

夢か、現実か。人気作家を襲う悪夢の正体とは?

本作品は、順風満帆にみえた主人公ヴェロニカが突如として奈落の底に突き落とされていく様を描きながら、極限状況下に囚われている女性エデンをめぐるアナザーストーリーが展開するパラドックス・スリラー。

ヴェロニカは、優しい夫、愛くるしい幼い娘との幸せな家庭を築き上げていた。ある日、ニューオーリンズでの講演会に招かれた彼女は、力強いスピーチで拍手喝采を浴びる。しかし、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、ヴェロニカの輝きに満ちた日常は突然崩壊し、究極の矛盾をはらんだ悪夢へと反転するのだった……。

一方、アメリカ南部のプランテーションで囚われの身となり、過酷な労働を強いられているエデンは、ある悲劇をきっかけに奴隷仲間とともに脱走計画を実行するが──。

『アンテベラム』は、11月5日に公開される。